公開前から世の話題を掻っ攫っていった映画『AVATAR』を、遂に観て来てしまったよ。
いやー、やっぱしそこまで話題になるなら観ておかんと。CMで機械兵が出るのを見逃さなかったしな!←
今の時代に誇る映像技術とやらを拝んで来ようではないか。
つー訳で、一人夜の町をドライブして映画館へ。夜の運転コワイ。立体駐車場コワイ。
3Dではなく通常の2Dでしたが、まあそこは気にしない。(というか自分はどっちかっつうと2Dのが好きそう)
そんな訳で、観て来ました。以下感想。
ネタバレされたくない人は
回れ右
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アカデミー賞とかでも話題になってるホヤホヤの作品なので、いつも以上に気を遣ってみました。
で、感想といく訳だ。
まず、最初に思ったこと。
なんて立派な世界。
そこから順々に、形容詞が付加されていきました。
なんて立派な世界。
なんて目まぐるしくて、立派な世界。
なんて鮮やかで、目まぐるしくて、立派な世界。
なんて美しくて、鮮やかで、目まぐるしくて、立派な世界。
なんて壮大で、美しくて、鮮やかで、目まぐるしくて、立派な世界。
よくもまあ、こんな途方も無く広大で幻想的な世界を創り出したものよ。
それも頭の中にでなく、他人にも認識出来るような(つまりは「見える」訳だ)形として創出したんだからな。
この監督、大分どっかぶっ飛んでるんじゃないか。
と思ったら、T1とT2の監督ではないですか。うん、納得納得。
これ程自分のストライクゾーンに直球で収まる要素が入ってる映画も珍しい。
神経接続でしょ、手動の操作型二足歩行機械でしょ、大森林でしょ、空に浮かぶ島でしょ、鳥(?)に乗って空を飛ぶでしょ、馬(?)に乗って駆け回るでしょ、ワンダで御馴染みコードレスバンジーをしても死なないでしょ、神聖な木、祖先の霊、それに相反する文明の利器、若干ハエみたいに見えなくもない小回りな戦闘機、それに乗ってる格好良いグラサンのねーちゃんに惚れる訳で…
…途中からかなり脱線したな。
イヤ、ねーちゃんカッコ良かったよ。最初に聞き逃したお陰で、結局名前分からんかったけど。←
マッカーサー氏みたいなグラサンがイカス。あの人が死んだのは痛かった。
そもそもAVATARを観に行きたいと思ったきっかけが、CMで観た木の精なんですよ。
「あ、コレ蟲水母(注※マイワールドの森に出てくるコダマみたいなもん)に似てるわ」ってな感じで、もしかしたら自分のイメージに近い世界があるんじゃないか、という期待を持ってたのもひとつ。
何たって機械兵も居るしな!
そんな訳で、元々筋金入りの世界観ラヴァーのようなもんです。先入観ありまくりですが。
まあ、自分の世界とは途方も無いレベルの差が…そこにはあったさ…。(遠い目
ストーリーも自分の大好きな展開のまま終わってくれたので、私的には満足です。
ああ、こうなるのね。うん、で、そうなるよね。結果的にそれが一番だもんね。良かった良かった。めでたしめでたし。言うことなし。ありがとうございましたー。パチパチパチ。
悪く言えば、型に嵌り切った無難なストーリー。
それが自分からすると、安心出来るウルトラ最高なハッピーエンドに解釈されます。←
他の人がどう思うか知らんが、自分はこういうありきたりな話が好きだ。受け容れ易いから。
今作でも、機械と自然と、どっちも相容れない存在でしたが。
それが分かり易くて良いんだろうなあ。作品として完成させる義務がある以上、手っ取り早いもんなあ。
どっちも好きな自分はどうしたら良いもんなのか。殺戮機械も愛してる!神聖なる木も愛してる!っていう人間が自分の思い通りにする世界なんて、そりゃオカシイに決まってますね。
ただ、どちらの要素も譲る気は無いんで、まだまだ悩むことになりそうです。それもいい。
もうひとつ、観に行きたいと思った理由に「パンドラ」という単語にあることに気が付いた。
最近、タイトルに「パンドラ」という単語が入っている小説を探し歩いてます。太宰氏の『パンドラの匣』を読もうかと思案中だった所へ、この惑星「パンドラ」が来た訳だ。
自分が常にマイワールドのことしか考えてないってことは周知の事実なので、御想像はつくと思いますが。
そう、「パンドラ」ってやつが居るんですよ。自分の世界の要素のひとつとして。
ただ、自分の中でもかなりアバウトな要素なのでね。かなり新しいし、まだこれから深く掘り下げていかにゃならん要素なので…単純に、他の人が持ってる「パンドラ」って言葉に対する意見なり考えなりを知りたかったんですな。
今回AVATARを観て、キャメロン監督の「パンドラ」は見せてもらった訳だ。
とてつもなく立派な世界でした。けど、もう少し他も探そうと思いますよ。
形は何でもいいんだ。「パンドラ」が人でも、本当に箱でも、それこそ惑星でも何でもいい。
ああ、自分の世界を考えることはこんなにも楽しい。
でも、こんなにも素晴らしい世界を見せて貰ったことが、今は何よりも嬉しい。
自分もまだまだ頑張ろうって、そう思えるじゃないか。