これまでの人生で色々と馬鹿なことをやってきたけど、今日程自分のことを馬鹿だと思ったことは無いかもしれない。イヤ、きっとこの先もっと馬鹿なことをするかもしれないが、とりあえず今迄の中で最高の馬鹿な行為だと思われる。
そもそもの原因は、今朝方起きた小田急の人身事故。
ダイヤが乱れに乱れ、新宿でひたすら電車を待ち、漸く乗れたと同時に鮨詰め状態、おまけに大学の最寄り駅は急行が停まらない為に隣の隣の駅で途中下車、各停を待つことになる。
が、いつまで待っても各停が来る気配ナシ。
おまけにホームで待ってる人の量が尋常じゃない←他の路線とも連絡してる駅だから
ったく、これだから人身事故ってのは嫌なんだ。
自殺だろうが本当の事故だろうが殺人だろうが、不特定超多数に迷惑を掛ける死に方だからな。
特に1番目と3番目は性質が悪い。1番目は既にこの世に居ないから仕方ないが、3番目の加害者は一発死刑にして然るべきだと思うんだが。
賠償金なんて、自己破産すりゃそれで済む話な訳だし。
こういう極論を持ってるから、多分自分は誰よりも教師には向いていない。
…などという愚痴はさておき。
あーこりゃ次の電車来ても乗れねえなあ、っつーか次いつ来るんだろうなァ、1限始まっちまうなァと時計を見ている内に、脳内会議である意見が出された。
じゃあ、歩けよ。
…そうだな。歩くか。
そこで実践しようと思い立った時、そこまでは大分冷静だった。
大学最寄りの隣の隣の駅と隣の駅は近いし、隣の駅から大学までの道も2回程歩いたことあるから知ってるし。
よし、そうしよう。この前歩いた時にかかった時間は大体憶えているから、計算してみてあわよくば授業開始5分後辺りには間に合うかもしれない。
但し、唯一の気掛かりは途中で踏切があること。
何故かあの踏切を越えないと大学へ行くことが出来ない。少なくともこの前はそうだった。
まあ踏み切りなんて数分で開くだろうと考えた自分は馬鹿だった。
問題の踏切に到着し、待つこと10分近く。
一向に開く気配が無い。
人々は隙を見て遮断機を勝手に上げ、通常なら非常停止ボタンを押されるであろう行為をし始めている。
ここで非常停止ボタン押したらどーなんだろな、さらに遅れて授業休講になっかなーと思いつつスルー。
しかしそのまま待ってる訳にもいかない。(きっと永遠に上がらない気がした)
けれど、踏切を渡る道以外の大学に到達する道を自分は知らない。
そして自分はその一歩を踏み出した、未知の領域への第一歩を…!
とりあえず、方角的に同じ道を選んで進んでみる。
その先、道なんてどっかで繋がってるさという前向きな考えが5回程見事に裏切られました。
普段から後ろ向きの奴ならここで絶望したな、と思いつつひたすら歩く。
途中で山を2回程登り、間違えてお隣さんの大学に入り、慌てて出て山を下って漸く見知った場所に出る。
ずっと隣の山の上にある我が大学の校舎は見えてたんだけどな。
あれほど我等が校舎を恋しく想ったことはない…(誰
大学に着いた時点で約30分の遅刻、汗の量が尋常じゃなかったんで下着以外をトイレで脱ぎ、暑過ぎて着ていなかった上着オンリーを着てとりあえずコンビニに行き、ウィダー(鉄入り)を買って教室まで行く間に飲み切る。
ここまで遅れると、何だか授業に出るのも面倒臭くなってきた。
それでも慣性で足は教室へと向かう。
教室に入って一番後ろの席に座ったはいいものの、暑過ぎて再び外に出てクールダウン。
おお、これがホントのサボリかと感動。←
先にサボってたというか人生に軽く絶望していた友人と話し、身体も冷えた所で教室に戻る。
約50分の遅刻。そこから今日の自分の1限は始まりましたとさ。
でも多分、道が分かったから次もやる機会があったなやるだろうな、自分。(←懲りてない)