登場人物…………村人A
…………村人B
…………村長
…………アダム・イヴ(ヒューマノイド)
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(辺り一面に雪が降り積もっている。道とも分からない、幅の広い轍を歩いている5人)
村長「もうこの村は駄目じゃ。やつらの要求を呑む他は無い…」
(村人A・Bが同調して頷き、そのまま俯く)
イヴ「そのようなことはありません、村長。再建の可能性は残されています」
アダム「私もそのように考えます」
(ここでイヴ・アダムの2人が行く手を遮り、一向は足を止める)
村長「何を言っておるのだ、最早道は一つしかない。ええい、そこを退け!」
アダム「ここに何かがあるのです。お願いです、どうか我々を信じて下さい」
村長「何を訳の解らん戯言を言っておるのだ。いいから、行くぞ!」
(村長はアダムとイヴを押し退けて進み、村人A・Bもそれに続く。アダムとイヴは顔を見合わせた後、無言でその後ろについていく)
(暫くすると、またアダムとイヴが前へ進み出て、村長達の行く手を阻む)
村長「またお前らか!今度は何だ?」
アダム「どうかお引き返し下さい、村長。他にやるべきことがある筈です」
イヴ「私からもお願いします、村長。どうかお考え直しを」
村長「五月蝿い、五月蝿い!ロボットの分際で何を言う、このガラクタめが!さっさと退け!」
(村長、興奮して持っていた杖を振り回す)
アダム「お願いです、村長。まだ、やり直せるのです」
イヴ「私からもお願いします、村長」
村長「退けと言っとるんだ!お前ら、儂の言うことが聞けんのか?人間に逆らうつもりなのか?」
(村長が迫ると、2人は困惑した表情に近いものを浮かべる)
アダム「お願いします、村長。私は貴方の命令に従わなくてはなりません」
イヴ「私からもお願いします、村長。私も貴方の命令に従わなくてはなりません」
村長「そうだろうとも。さあ、そこを退け。そして二度と邪魔をするな。―――これは命令だ!」
(急にアダム・イヴの2人が痙攣したようになり、ショートしてその場に崩れ落ちる)
(村長、村人A・Bは後退りする)
アダム「お、ね、が、―――村、ちょ、――」
イヴ「――方、の、命、れ、―――し、た、――が―――」
(暫くして、2人の声が途絶える。恐る恐る、倒れた2人に近寄る村人A・B)
村人A「イニシアチブ・バックが優先したか…(ここら辺よく憶えてない&単語が意味不明)…どちらにせよ、ジレンマの中で永久的な機能停止に陥ったようです」
村人B「しかし、そこまでして引き留める理由は一体何だったんですかね?」
(ここで場面が変わる。後にアダムが気にしていた場所を掘ってみると、油田であることが判明し、村は再建への道を開くことができた。村人達は壊れた2人の首を北の祠へ持って行き、そこで手厚く弔うことにした)
おしまい。
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…っていう、夢を見た。(何)
台本じみてたのは謎。夢の中でページが捲られて、所々で映像に切り替わった感じ。
色んな要素が混じってますが、とりあえずイヴはリラダンのアダリーにそっくりだったとだけ言っておく。(アダムはよく憶えてない)