な、なんか恐ろしい夢を見た…!

ので、以下内容の記述↓


*          *          *



愛車デミオで、兄貴と田舎道を何処かへ向かってる。運転してるのは兄貴。

運転がくそ荒くて、ちょっとした高低のある畑と畑を仕切るコンクリ塀もなんのそので爆走してく(普通なら車は追突状態になって止まると思われるが、何故か派手に飛び跳ねて着地する)。

その運転の滅茶苦茶さに自分は声を上げるが、兄貴は一向に取り合おうとしない。

自分も腹立たしさにむすっとして黙り込む。


やがてとある山道の入り口付近で停車する。

自分は犬を連れて(散歩コースへ送ってもらっていたらしい)車を降り、目の前の入り口からではなく、もう一方の入り口から山へ入って目の前の入り口から出てくるコースを行こうと考える。

もう一方の入り口の方へ歩き出すが、兄貴の車は動かない。

何だよ、帰らねぇのかと自分は心の中で悪態を吐いて、さっさと歩いて行く。


もう一方の入り口付近へ行くと、何やら道の両側に七夕の如く(それよりはずっと簡素だが)飾り付けの様な物が並んでいた。その時は祭りか何かが近いように思われた。

入り口付近のちょっとしたスペースで子供達が遊んでいて、山道の方から祭りの準備をしていたらしい女の人が一人やって来た。普段の傘よりも柄が3倍近く長い群青の傘(開いた形が普通の傘とは少々異なる)を持っていて、擦れ違い様に渡してくれるのかとちょっと期待したが(子供に風船を配る様なイメージだと思って貰えればいい)、彼女は遊んでいる子供達の方にそれを渡した。


少しがっかりしつつ、それでも山道に向かってどんどん歩いていくと、両脇の飾り付け(白と水色が基調だと気が付いた)の上に立っている(祭りの準備をしている地元の人達らしい)人々から歓迎の言葉を受けた(やはり皆、柄が異様に長い傘を持っている)。

嬉しくなってそのまま進むと、何やら行き止まりになった。

というか、トウモロコシが網目状に生えていて道を塞いでいた。


トウモロコシの網の中心に紙が貼ってあって、トウモロコシに関する研究が記されていた。

それを読んでいると、眼鏡の短い黒髪の女性(20~30代位)が現れて、話し掛けて来た。


女性「それ、私の研究なんです」

黒「ちょっと、質問しても良いですか?このりんごジャムという記述なんですが、トウモロコシからりんごジャムを精製するに当たっての方法をお聞きしたい」(←意味不明)

女性「りんごジャム、ですか?うーん、わからないです…」


その研究内容の途中に、確かに「りんごジャム」という記述がある。

自分は以前に別の研究発表でそれと同じ記述を見たことがあったらしく、そのことも訊いた。


黒「これからも研究頑張って下さい」

女性「ありがとうございます」


トウモロコシの網を抜け(そこだけ足場が何かの液体に浸かっていた)、犬と先へ進む。

歩いていると、周囲がいつの間にか緑が生い茂った若干狭く感じられる空間になる。道も曲がりくねっていて、湿気が多そうな感じがする。苔類があちこちに生えている。薄暗い。

そこには自分と犬の他に、2人の女性がいる。1人は案内人のような人であるらしい。

そして残りの1人を見るなり、ぎょっとした。


彼女の身体を、一匹の妙な生物が高速で這い回っている。


言うなれば、アレだ。動くフェレットの玩具の尻尾みたいな。

けれど、自分はそれをはっきりと毛虫だと認識した。彼女のペットなのだ。

玩具のそれよりももっと毛の量が少なくて毛が長くて、キューティクルの無さそうなごわごわな毛で、毛虫にしては尋常じゃないスピードで動いている。その女性は蛇を全身に巻きつけるかの如く、その毛虫を体表面に思うままに滑らせていた。


そして自分は、何故かはっきりと(そこは夢だから)理解した。

この毛虫は、人を襲う。


もう1人の女性が何やら文句を言っていたが、よく覚えていない。

それに対して、その毛虫使いの女性は妙に間延びした口調でこう答えた。


毛虫使い「大丈夫よ、この子は人を襲ったりしないもの…」


絶 対 嘘 だ 。


そう言いながらも、その毛虫使いはずんずんとこちらへ近付いてくる。心なしか、毛虫のスピードも増した気がする。ずぞぞぞぞぞ、と何だかすごい音を立てながら彼女の身体を這い回っている。

やばい、殺られる!

自分は咄嗟に犬を連れて走り出した。その犬がはしゃいで(実際にうちの犬は走り出すとはしゃいで遊ぼうとする)足元にとっついてきたので上手く走れず、わたわたしながらもとにかく逃げた。


途中で振り返ってみると、毛虫がいつの間にか天道虫の幼虫みたいな配色の、しかし毛虫だった時と同じ位のデカさの芋虫になっていた。それでも奴の行動は変わらない。否、むしろ肉がついて益々気味の悪い生物になった。明らかにこちらを捕食しようとしている。

その奇怪な姿を見て自分は一層恐怖に駆られ、とにかく犬と一緒に必死で走った。

いつの間にか階段が現れ、一気に上った。



帰りの山道へと通じる階段の最上部に辿り着こうという所で、安堵からか目が覚めた。



*          *          *


そしてその毛虫(+芋虫)使いは、母さんの知人の女性にそっくりであったとさ…