隣町の映画館に観に行って来ました。

つー訳でネタバレを含みますので、まだ観てない人は読まない方がよろしいかと。↓






思った以上に楽しめたので自分でも吃驚。「人面魚」ってあれ程バカにしてたんですが。

私的フジモト氏がMAXツボでした。彼イカス…!あの長髪のボサボサ具合といい目の下のクマ(?)といい縦縞シャツといいちょっと陰湿な感じといいそれでいて結構おドジな面もあって何か発言が色々とヤバイっていう。


「デボン紀のなんたらかんたらが~」

「危ない危ない。生態系が崩れる所だった」

「DNAの螺旋の隅々にまで行き渡る」

「人間の世界は破滅するのだ」


オーイ。何処行っちゃってんだ貴方(笑)

カッコ良くさり気無く手下(←目がついてる波)従えて登場する割には随分と打たれてる彼。リサに怒られたりとか。嫁さんには頭上がらないし、娘さんには手を焼いてるし。女難の人なのか…。

でも、そういった見た目と中身のギャップが大きいからこそ親しみ易かったのかも。

あれでがっつり冷酷非情な海の王です、なんつったらこんなには惹かれなかっただろうなあ。


ポニョは…まあ、普通に可愛かったです。ソースケも普通に可愛かったかな。

でも5歳児が愛だの何だの語るのは相当早い気がするんですが。最後にポニョのお母様との遣り取りがあったけど、「お前、まだ5歳だぞ?これから人間になって一緒に暮らしてどうすんだ、結婚適齢期になったら結婚するのか?あ、コレって許婚みたいな感じ??」と自問自答してました。

こういうこと考えちゃうから感性に欠けるとか言われちゃうんでしょうね。


しっかし、ソースケが如何に天才とはいえ…あの2人がボートに乗って魚見てる時の会話は5歳児の会話じゃねえだろなんて思ってましたが。まあそれはいいとして。



一番興味あった水の表現、背景etc。

フジモト氏配下の波もイイ感じですが、ポニョがソースケの所に走ってく場面の魚の形した波は圧巻でしたね。あのスケールのデカさといい勢いの強さといいスピード感といい、どれとっても素晴らしい。こっちまで波に飲まれる様な、そんな心地になります。スゲ。鳥肌立ちました。

私的には再度ソースケん家に行くまでのシーンが一番好きかな。

会いたいっていう一途な気持ちの強さの表れでもある訳ですし、こちらに響いてくるものは大きかったです。


んで。OPの海の生物達がわんさか出てくるシーン。

アレ全部描いてるのかと思うと…何か尊敬の域を超えて崇めたいっていうか。オイイイイ水母の数半端じゃねえすよ監督!それ言ったらポニョの妹達もそうですけど!

色鮮やかな深海の生き物達の世界、幻想的かつ非常に魅力的だったなあと。

グランマンマーレの存在もそうですけど、やっぱ海は生きとし生けるもの全ての母なる存在だと改めて思い出させられました。

彼女の「泡から生まれた」発言に「……コアセルベートか」とか考えちゃった自分は軽く鬱でしたが。



そんなこんなで。

映画館に観に行った価値はあったかなと思います。

でももう一回行こうと誘われても、観たからいいやと断るかもしれない。

因みに、金欠の為パンフを買わずに帰って来たら(→実際映画のチケット代払ったら残金が\300しか残ってなかった)何故か兄貴に怒られました。そういう所には拘る兄貴。




しかし、歳くうとどうにも涙脆くなっていかんなー。

前述で一番好きだと書いたシーン、結構ジーンと来るものがありました。何か外れてる気がするけど。

波の上をすったかたーと走ってるポニョの姿を見て、何故か知らんけどとてつもなく感動した。


最近歳の所為か、訳わからん所で色々と感動してます。ニュースのちょっとした良い話的内容とか。

Suicaのペンギンの動きを見て泣きそうになったという兄貴はさらによくわからんけど…。


けど映画予告に泣きそうになるってどんな地雷だよコレ。

余談ですが、自分はああいう短い予告だのCMだの何だのが相当好きなタイプです。面白い所がギュッと詰まってる感じが好き。

イヤ、それにしたって前々からウォーリーは気になってたんですが…。

今日、映画予告観てて不覚にも泣きそうになりました。


ロボットだよ!ロボットが必死ってなんかいいね!!



…Sかよ。