そしていつの間にか消えている。季節の流れってのは美しい反面、残酷だ。
全ては動いてく。時間という一方通行の流れに乗って。そこにはブレーキも、アクセルも無いんだね。
蝉、てのは夏を代表する虫ですが。蝉の声を聴くと、あーまた夏が来たなぁと毎年思います。
そして一週間の命から、儚さの象徴でもある。それ言ったらカゲロウなんかはもっと短いサイクルで生きてますが。
それで遺伝子を繋いで今の今まで子孫を残してる訳ですから、これも上手い戦略なのかなと。
しかし、蝉の交尾を実際に目にしたことは無い。大抵1匹寂しく鳴いているのを見るだけなんですが…
今日、犬の散歩の途中で奇妙な2匹を発見。思わず道からちょっと草叢に入っていって木を見上げる。
アブラゼミが2匹、バッテンに交差する様な形で尻の方がくっついてるんですな。翅とか完全に重なってるし。
おお?これは交尾か?!
…なんて思わず口をあんぐり開けてじっと観察していたら、前の道をチャリで通った(多分)保育所帰りのお母さんと女の子に不思議な目で見られてしまったという。
…何となく視線を感じてそちらをちらりと見たら、案の定通り過ぎていくお母さんとばっちり目が合いました。
(遠ざかっていく2人の会話↓)
娘さん「ねーねー、あの人何やってるのー?」
ママさん「何だろうねー?」
…ちょっと恥ずかしかったかなー…。な、なんて。
そりゃ変だろうよ。草叢で犬が暴れて蝉が飛んでいっちまったら嫌だから犬を抱き抱えて木の上見上げてみっともなく口開けてるんだからよ。(勿論蝉は通り過ぎてった親子からは見えない位置に居た)
だって、見たことなかったんだもんよ…。
そんなこと言って、多分そのオカシな体勢からして交尾ではないと思われますが。(←元も子も無い)
うん、多分お互い何故か重なってしまうような理由があって重なってたと思うんだ…若しくは単に場所の取り合いか。
自分、蝉の♂か♀かの判断なんてわかんねーし。
片方の翅なんか途中でぽっきり失くなってたし。喧嘩でもしたのか?それとも全然関係無いのか?
どちらにせよ、判断するにはちょい材料が少な過ぎるかと。
ところで、帰りにまた同じ道を通ったら同じ所にもう1匹増えてました。
…さ、三角関係か?!それともその木は♀を呼ぶのに絶好の場所なのか??
鳥が集まる電線から丸見えの木だし、幹は細くて保護色にもならなそうな色だし…後者じゃあない気がするけど。
つーか、何でこんなに蝉に拘ってんだ自分…。