彼女の中で「一番」になる男は、
必ずしも、いちばんお金を使った男ではありません。
むしろ多くの場合、
一番お金を使っていない男だったりします。
会計のあと、
彼は彼女に何も約束せず、静かに店を出ました。
彼は、
連絡の頻度も、
次に会う理由も、
自分からは渡しませんでした。
その代わり、
彼女の中には、
「この人は何者なんだろう」
という感覚だけが残りました。
人は、
すでに手に入れたものよりも、
まだ名前のついていないものを、
長く考えてしまうものです。
夜の店には、
「普通に会いたい」(=店外デートしたい)
という連絡をする客が、後を絶ちません。
困った人が多いからこそ、
大金を使わなくても、
「彼女に嫌われることをしない」
という簡単な(けど実は難しい)
気遣いができるだけで、
印象は簡単に差別化できます。