音楽を変え、
ダンスを変え、
地上で初めて月を歩いた男。

KING OF POP。
世界で最も成功したエンターテナー、
マイケル ジャクソン氏が亡くなりました。

享年50。
早すぎます。
なんとも残念なことです。

しかし、
テレビでは連日連夜、
氏の知られざるゴシップばかり。
これも残念です。

もうちょっと静かに悼む事は出来ないんでしょうかね。


今月から倫敦で行われるはずであったコンサート、
"THIS IS IT"は、
最後になることも叶わず、
未完のままになってしまいました。


今週のTIMEも、
イメージ 1

Newsweekも、
イメージ 2

氏を特集。


Amazonやら、
CDショップやらでは、
彼の作品がよく売れているそうで。

まぁ、
悪い事じゃないと思います。
そういう悼みかたもありでしょう。

しかし、
この最近の氏はコレといった音楽活動もなく、
何かというと裁判沙汰に巻き込まれ、
ここ数年の印象として、
あまりぱっとしたものは有りませんでした。

とは言え、
氏が現代の音楽に与えた影響は大きく、
その功績は間違いなく讃えられるもので、、
改めてアルバムを聞き返すと、
それを実感できます。

うちの棚にあるものを
久しぶりに聞いていますが、

やっぱりすんばらしい。


オイラが一番好きなアルバムは、
「DANGEROUS」(1991)。
イメージ 3

前作「BAD」(これもまたいいんだけどね。)までとは違い、
クインシー ジョーンズ氏のプロデュースを離れ、
ほぼ自身が手掛けた作品。

80年代の凄まじき人気のピークは過ぎたものの、
はじめから終わりまで、
間違いなくいずれも珠玉。

とりわけ好きなのは、
"Black or White"。


御存知のとおり、
氏は黒人でありながらも、
肌の色がどんどん白くなっていった訳です。

そして氏はこの歌の中で、

「僕は生涯"有色人種"なんて言われて生きていくつもりはない」
(I'm not gonna spend my life being a color.)

と述べております。

解釈は色々あると思いますが、

オイラの思うに、

単純に、
黒いというコンプレックスを、
白く塗り直してお終いかというと、
そういうことではなく、

氏自身が、

「白い黒人」

というパラドックス的な存在であることによって、

「肌の色が白ければ白人なのか?」
「肌が黒くない黒人は黒人ではないのか?」

と、
個のアイデンティティと、
もっと根の深いところにある「差別」に対して、
"Black or White?"と問いかけ、

個とは何であるのか、
そして、
色や人種による「差別」が、
如何につまらんものであるのか、

伝えようとしているのではないかと。


兎に角、
素晴らしき歌ですよ。

勿論、
11分もあるPVも、
素晴らしきものです。




シンプソンズついでに。
The Simpsons season3 ep1


太っちょ白人の歌声は、
MJ。











まいける森山田