普段は呑まないが、

お猪口に一杯の酒を呑んできた。

というのは、

縁あって音楽で上を目指す「若人」数人と飲む機会に恵まれ、
お呼ばれしたのをいいことに、
のこのこと参加してきたので。


直接の知り合いは、
ヴォーカリスト志望。
来年早々の上京を目指し、
本格的に軍資金を貯め始めるとか。

あとはその友人。

年齢で言うと自分と15歳違う、
本日最年少のドラマーは、
音楽の武者修行で日本一周したいとのことで、
2年後の実行を目指して計画中。

ベーシストの彼は25歳。
正社員で働きながらも、
更に活動の幅を広げるべく、
バンドを掛け持ちし、
その為にバイトも始めようかと考えているとか。

マネージャーをしていた彼女は、
その一方で、
キーボードをしながら、
あれこれと身の振り方を詮索中。


初対面の彼らだったけど、
しまいにはゲラゲラ笑いながら話をしていた。

みんなイイやつらだ。



それぞれが、
自分のやりたいことに夢中になって、
身を粉にしながら、
一生懸命あがいている。

1年後、
5年後のことなんて解らない。

「やりたいからやる。」

それが何になるかも知る由はないが、
なんとも荒削りで力強い、
打算のない情熱。


残念ながら、
自分にはそんな時代はなかった。
彼らのように夢中になれるものはなかった。

気付いた時には無駄に時間だけが過ぎ、
着々と年金加入月数だけ増やしていた。

何の面白味もなく。


今日ほど、

過ぎた時間を勿体ないと思った日はなかった。

そして彼らとその若さを羨ましく思った日もなかった。







   階  未  一  少  

   前  覚  寸  年  

   五  池  光  易

   葉  塘  陰  老

   巳  春  不  学  朱

   秋  草  可  難  熹

   声  夢  軽  成





けどね、

ここしばらく味わったことない程に、
新鮮で楽しい時間だったよ。



とりあえず明日からもがんばろう。






がんばれるとこまで、
がんばろう。





と思うwww





森山田