のぼうの城

漫画は読むけど、小説はあんまり読まない。歴史小説なんて、もってのほか。
この『のぼうの城』を買ったのは、大好きなオノナツメさんが表紙を描いていたから。完璧なジャケ買い。
でもね。
とっても面白かったの!!
戦国武将の名前はまるで四字熟語だし、長尾景虎と上杉謙信が同一人物だってはじめて知ったくらいの無知な私ですが。
それでもとっても楽しかった。
タイトルの『のぼう』とは、『でくの坊』の略。
武州・忍城の領主成田長親は、領民から『のぼう様』と呼ばれ親しまれている男。
長親のでくの坊ぶりはそれはもう見事なもので、読みながら声だして笑っちゃった。
その長親が総大将となり、石田三成の二万の軍勢に二千で立ち向かう…というお話。
誇り高く信念を貫いて生きる人達の物語は、読んでいてとても清々しく、わくわくするのでありました。
普段歴史小説になれ親しんでいる方には、ちょっと文体が軽く感じるかもしれないんだけど。
私にとってはすんなりと読みやすかったです。
実は忍城跡って、うちの近所なんですよね。今度お休みの日に行ってみよう。
最後に。
登場人物がそれぞれ魅力的なのですが、私は断然丹波派!!!


