ライブで初公開された映像に限らず、μ’sとAqours、ひいてはラブライブ!について思うことがありますので、記録しておきます。
例によって、個人的な考え炸裂です。ご了承ください。
Aqoursの2ndライブ終盤に、会場を沸かせたμ’s×Aqoursの掛け合い動画。
あのセンセーショナルな映像について、「あそこが一番の盛り上がり・歓声だった」という感想を抱く方をよく目にします。また、それに伴い、
「あそこで一番盛り上がるのはどうなの?」
という感想もちらほらと見かけました。
この疑問は、実を言うと私も会場で過りました。
私たちはAqoursのライブに来ているのだからμ’sであんなに盛り上がるのはどうなのか、と。
これに関して、私も考えました。
私が出した答えは、「盛り上がった方がいい」ということでした。
なぜかと言いますと、「Aqoursがそれを望んでいるだろうから」です。
根拠として、仮にですが、あの映像であんまり盛り上がらなかった場合、彼女たちはどう思うでしょう?
多分、「Aqoursのせいで、μ’sが好きでなくなってしまったのではないか」と思うのではないでしょうか。
というのも、彼女たちはとにかく不安定な状態でラブライブ!という大きな看板を背負い、とてつもないプレッシャーの渦中に放り込まれた存在です。
「μ’sが築いたものを壊してしまうかもしれない。ラブライブ!の破壊者になってしまうかもしれない」というプレッシャーがどれほどのものか、私には想像もつきません。特に顕著なのは言うまでもなくAqoursリーダーの伊波杏樹さん。
彼女がいかに苦悩したかは、インタビューやMCなどあらゆる媒体を見ても明らかです。彼女は心からラブライブ!を愛してくれていましたし、個人的解釈ですが、恐らくラブライブ!からラブライブ!サンシャイン!!への流れの中で、離れていってしまった人たちのことをすごく気にかけていると思うのです。
そんな中、「いや、今更μ’sに出てこられても・・・」となったらどうでしょう?
あんまり盛り上がらなかったら?
彼女たちにとって、これほどショッキングな事柄はありません。
結果として、あの映像は本当に盛り上がる、感動的なものとなりました。
会場中に響き渡る大音声。会場にいた私の体感では、確かにライブ中1、2を争う盛り上がりだったと思います。
そして、それを受けて彼女たちは何を思ってくれたでしょう。
どこまで行っても人間、本音と建前があります。そして、一ファンである私たちに本音なんて分かりようがありません。
ですがきっと、あの歓声を聞いて「やっぱりμ’sはすごい。私たちももっともっと先を目指したい」と、思ってくれたのではないでしょうか?
「嬉しい。けど悔しい」と思ってくれていたら、私は嬉しいです。
私の大好きな彼女たちはそういう人たちだと思います。いつだってラブライブ!に真剣である彼女たちですから。
μ’sは偉大な存在です。でも、だからこそ、Aqoursには先代に追い付け追い越せの精神をずっと持っていて欲しい。
いつだって「挑戦し続ける」のがラブライブ!じゃないですか。
だから、あの場面であの盛り上がりを見せたことは、絶対に彼女たちにとってプラスとなってくれていると信じたいのです。
μ’sとAqoursが歩み寄ることを、手放しで喜ぶことは、絶対間違いじゃないんです。
私は、とにかく彼女たちに少しでも恩返しがしたい。
一人でも多くの人に今のラブライブ!を知ってほしい。
ここから先は、μ’sが好きな方へのメッセージです。
不躾ですが、私はラブライブ!サンシャイン!!発表当時からずっと、「ラブライブ!サンシャイン!!はラブライブ!足り得るのか?」という疑問を心の奥に抱えながら彼女たちを見守っていました。
この答えは、本気で追いかけなければ、絶対にわからないと思ったからです。
一切色眼鏡で見ることなく、この一点だけは真剣に考え続けてきたと自負しています。
雑誌、アニメ、生放送、ラジオ、ライブ・・・。
あらゆる媒体で答えを探して、追いかけ続けました。
そして、あの1stライブを経て、確信をもって言えるようになったのです。
「ラブライブ!サンシャイン!!」は「ラブライブ!」でした。
間違いなくそれは、いつだって私の胸を熱くさせてくれる存在でした。
持論ですが、ラブライブ!の本質は、2.5次元を全力で私たちに届けようとする精神です。
Aqoursは、全力で「ラブライブ!」であろうとしてくれています。
その上で、全力で「ラブライブ!サンシャイン!!」をぶつけてきてくれています。
いつだって本気で、いつだって真剣に、全力以上を発揮して私たちを楽しませてくれます。
もしもあのクオリティのパフォーマンスを届けてくれていなかったら。
ちょっとでも人気コンテンツの名前に胡坐をかいていたら。
私はラブライブ!を今ほどに好きでいなかったと思うのです。
間違いなく、今の私はμ’sだけの頃の倍以上にラブライブ!が好きです。
μ’sとAqoursの両グループが大好きなのです。
Aqoursがいなければ、絶対にこんなに好きにはなれませんでした。
その一方で、「Aqoursはμ’sを踏み台にした」「Aqoursはμ’sの居場所を奪った」という考えを持つ人がいることも私は承知しています。
しかし、これに関しては絶対に違うと声を大にして言いたい。
例えば、何不自由なくμ’sとそのファンに囲まれて、可愛い妹分としてデビュー。その後にμ’sが切り捨てられたとしたら、踏み台といえるでしょう。
思い出してください。あの当時を。
私の記憶ではあの当時から「こんなものはラブライブ!ではない」「μ’s以外認めない」という声は少なくなかったはずです。それに加えてμ’sのファイナルライブ。
同時並行で進むのであれば、という人たちもトドメを刺されたことでしょう。
もちろん、大きな恩恵は受け取っています。しかし果たして、μ’sがAqoursにもたらした恩恵は踏み台と言えるほどのものなのでしょうか。
答えはノーです。
μ’sは未開の土地を切り拓き、広い広い土壌を作り上げました。しかし、Aqoursが放り出されたのは、統治していた女神が姿を消した荒野です。それは細心の注意を払わなければ崩れていくような脆い足場の中。柵もなく、人は外へどんどん零れて行ってしまう。踏み台になどできるはずもありません。
孤軍奮闘。その中でμ’sに頼ることなく、ラブライブ!という土壌を守り続けてくれたのは他でもないAqoursです。
私がここに残っていること。それが証明です。
ラブライブ!はμ’sまで。
そういう人たちがいることを私は承知しています。
私たちがμ’sを好きになったのは、彼女たちの全身全霊、全てを賭けて最高のパフォーマンスを届けようとする姿があったからではないですか?
3次元のμ’sが2次元のμ’sと本気で向かい合い、本気で私たちを2.5次元へ連れて行こうとしてくれたからではないですか?
それを見せつけられ、感動し、私たちが全力で追いかけたからではないですか?
だからこそ、私たちはあの東京ドームで「18人」に出会い、涙を流した。
キャラクターが好きだっただけですか?
声優さんが好きだっただけですか?
違うはずです。
繰り返しになりますが、ラブライブ!の本質は、2.5次元を全力で私たちに届けようとする、その精神です。
この全力の精神を肌で体感し、心の底から「応援したい!」と震えさせてくれるのがラブライブ!です。
この大前提がある上で、改めて言いたい。
「ラブライブ!サンシャイン!!」は「ラブライブ!」です。
そして。
あの映像が流れたことを後から知って「今更またμ’sに頼るのか」「やっぱりμ’sの方が盛り上がるじゃないか」という人がいることも承知しています。
それは違う。
Aqoursがラブライブ!に全力だったから、私はあの場にいられた。
あの場にいられたから、μ’sに再び声が宿ったことを大いに喜べた。
ラブライブ!というコンテンツを、熱いままに追いかけ続けられたから。
変わらずμ’sが大好きで、Aqoursのことも大好きだったから。
きっと会場で「これが見たかった」と思った方たちも、そうじゃないかと信じています。
また、誤解しないで頂きたいのは、決してAqoursはμ’sの代替品・延長線上ではない、ということです。μ’sがいない間の「繋ぎ」では絶対にない。
だって、あれだけ好きだったμ’sの代わりになんて、なれるはずないじゃないですか。そして、本気で追いかけてきたAqoursの代わりになんて、μ’sだってなれるはずがないんです。
私は胸を張ってμ’sが好きな人にこそAqoursもすごいぞ!って伝えたい。
μ’sはμ’s。
AqoursはAqours。
これは互いにもはや唯一無二なんです。
だけど、二つは間違いなくラブライブ!です。
2つの最高のグループがあるのが、今のラブライブ!なんです。
そして、それはこの先ももっともっと広がっていくはずなんです。
いつまでも「今の中で」。それをみんなで追いかけたい!!
だから、私たちはμ’sを大好きなままでいいんです。
だから、私たちはAqoursを大好きになっていいんです。
きっと、PDPも、その先も。
ずっと、ラブライブ!が大好きでいいんです!!
最後に。
私は胸を張って「ラブライブ!」が好きだといえます。
あなたは、「ラブライブ!」が好きですか?
「ラブライブ!」はμ’sだけと思う方、今一度Aqoursにも目を向けてみませんか?
胸の熱さ・ときめき・ドキドキ・感動・大好き・・・
2016年4月1日に東京ドームへ置いてきた方にこそ、また追いかけてほしい。
何度でも諦めずに、探すこと。元気の温度は下がりません。
いつだって今が最高と、ずっと“みんな”で言えることを願って。
以上、μ’sとAqours、そしてまだまだこれからのPDPが大好きなオタクの戯言でした。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。