ドキドキ!突発流氷遠征 第一幕
周りのオタクに勧められ、アメブロを始めてしまいました。
過去の遠征譚やその他色々つらつら書いていこうと思います。こんな物好きなブログ読む奴なんかそうそういないだろうけどよろしくね。
【主な登場人物】俺、けーほう、星
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2月の北海道、世間はやれ雪祭りだのウィンタースポーツだので浮かれている中、一般異常男性(女性)である撮り鉄の皆様はラッセルを血眼で追っかけている真っ最中であろう。
ただし、この年は降雪、積雪ともに異様に少なく年中人参ラッセル状態であり、あまり遠征する気にもなれなかった。
そんなこんなでストーブの効いた暖かい部屋でうだうだする。久しぶりの休みらしい休み。Lightroomを開くと先週は花咲にヨンマルを撮りに行っていたらしい。なので、今週は休む気マンマンだったのだが、知り合いから突如として来たこのLINEで全ての歯車が狂い始めた。
<<<10日の流氷の接岸Vじゃね?>>>
お前さ、世の中には気づかなくてもいい事ってあるよな。学校で習わなかった?冗談じゃない、今週俺はゆっくり家で怠惰を貪ると心に決めていたのだ。当然、俺は断るつもりでスマホ上で指を走らせた。
<<<え?Vじゃね?>>>
本当に嫌になる。死ね、マジで。
躁の時の自分が鬱の時の自分を殺すのはこういう事なんだろうなと納得しつつ、この奇行の道連れもとい同行者を連れて行くことにした。LINEを開き目に付いた適当なオタクに文章を送り付ける。
<<流氷とヨンマル、撮りたいよな?>>
有無を言わさずはいと言わせ約束を取りつける。
ちなみにこのLINEを送ってるのは9日の真っ昼間。出発は9日の夜らしい。俺も大概だがこれで来るオタクも相当だろう。実質共犯である。
最終的にこの他にもう1人集まり、俺、けーほう、星の計3人で一路網走へ向かうことになった。
冷えた空気の旭川駅の前に車を着け、最終の1本前の特急で来るキモ・オタク達の到着を待つ。
行程としてはとりあえずこのまま夜行で網走まで走り続けて仮眠、そしてそのまま流氷×ヨンマルを撮ろうという計画であった。この後その計画がいとも簡単に崩れ去るのはまた別のお話。
やっとけーほう達が来た。夜も更ける極寒の小駅にオタク3人が集まる光景は最早滑稽である。
荷物とオタクを詰め込み、この後の行程を考えてると俺の脳内CPUが余計な自我を出してきた。
[石北ラッセルがんぼう岩で撮りたくね]
あのさ。
誰が好き好んで夜中1時のがんぼう岩なんか登らなきゃならないんだよ、ふざけるのはその人生だけにしとけよと思ったのも束の間、気がつけば我々はがんぼう岩の足元に居た。オタクの行動力は恐ろしい物である。ちなみに行程はこの時点で既に崩壊していた。くそばかが。
ここまで来たなら、と覚悟を決め意気込んで登ろうとする一同。しかし、ここで早速俺が早速トンチンカンを起こす。
黙って正規ルートから登ればいいのに、何を血迷ったか直角に登る裏ルート的なところを進み始めたのだ。後ろに続くけーほう達からしたら、俺しか登り方を知らないのでいい迷惑だっただろう。ごめん。
20分ほどかけようやく登頂。いつ崩れるかも分からない頂上から恐る恐る駅を覗くと
「「「あれDEじゃね」」」
この頃、石北ラッセルにキヤが入り始めDEの出番が少なくなっていたのだ。これは嬉しい誤算。
キモ・オタク3人は奇声を上げながら夜中1時半のがんぼう岩山頂でシャッターを切りまくった。我ながら捕まった方が世のためだとつくづく思う。
写真は普通に良かった。でももうこな。
唸りを上げ旭川に戻っていくラッセルを見送った一同は来た道を転げ落ちるように下り、下で待っていた車の中へと吸い込まれて言った。ここで俺が一言。
「「「飯食いたくね」」」
オタク2人「「わかる」」
最早お家芸である行程崩壊をここでもまた発動。網走で仮眠する話はどこいったんだよ。
こうしてオタク達は人はおろか、車1台通らない遠軽の中心街へと車を走らせた。しかしここは夜中2時の遠軽。24時間やってる店なんてあるわけ
あっ
煌々と輝く証明、黄色と赤に丼のマークが光る魅惑の三文字。オタク達は顔を合わせ無言で頷き店へと吸い込まれて行った。
美味い、それ以外無い。どんな高級な料理よりもこの時はこのすき家の牛丼が全てを上回った。やはりひと仕事した後のメシは総じて美味いのだ。
遠軽にすき家を作ってくれたゼンショーホールディングスさん、本当にありがとうございます。
ひとまずドキドキ!突発流氷遠征第一幕はこれにて。
新たに増えるオタク、呼んでないルパン、激パの北浜、限界、突放。まだ網走にも着いてない我々を待ち受けるものとは...。
次回、乞うご期待。