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これはさっぽろファクトリー。


昔ビール工場だったようです。


札幌開拓使麦酒醸造所と言ったそうで、


サッポロビール発祥の地だそうです。


赤レンガ。


北海道庁本館も有名な赤レンガ建築ですよね。


札幌、小樽は赤レンガ建築が残されていて


歴史の重み溢れる町並みを形成しています。


本来のレンガ建築は、組積造と言って単にレンガを積み上げたもので


かつては天井などもドーム状にレンガを積み上げて


つくられていた。


アーチの臥梁(ガリョウ)と呼ばれる開口部上部の部分も


レンガを上手く積み上げることで落下せず構造体として


もちこたえています。


一見落ちてこないのか?と不思議に思いますね。


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当然レンガを積み上げているだけの構造では水平力に


もろく、地震の多い日本では一般的ではありません。


だから古い時代から鉄や木で補強しているレンガ造が


多いです。


最近建築されるレンガ造の家は、建築基準法の関係から


鉄骨や鉄筋コンクリート造でできた建物に


レンガを貼り付けた(または積み上げた)建物がほとんどです。



レンガは雨と火には強い素材です。


風には・・・微妙ですが


三びきのこぶたのお話しではオオカミの息ぐらいでは


吹き飛ばないほど強いとされています。。(笑)




でも、昔は酸性雨がなかったので・・


現在は酸性雨の影響で表面がただれたようなレンガ


これがいい味を出していますね。


タイルでは表現できない真のレンガです。




また、寒暖の差が激しい北海道では


レンガが多くの人々を寒さから救ったのでしょう。


実際、札幌に隣接している江別市が


日本のレンガ生産量の第1位だそうです。





レンガ造はいいね!あの赤レンガの寂れ具合が・・





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と思ったらモエレ沼公園では焼成レンガに白ペンキ塗り


という見たこともないような内装に出会いました。


改装じゃなくれっきとした新築です(笑)



これはガラスのピラミッドの1階部分ですが


白塗りの大きな壁面に微妙な揺らぎを与える


そんな絶妙なテクスチャーを醸し出しています。


そのベタ塗り加減が(意外と塗膜は薄いんだけど)


鈴木その子さんを彷彿とさせます。ワタシだけでしょうか(笑)



古さを感じる材料を新築に使う・・


もう一方はガラスが斜めにそびえ立つピラミッドの外装・・


不思議な空間だったなぁ。