私の二級建築士試験は一足お先に終わりました(ーー;)
とにかく我々の開催した2日間の二級製図講習会が終わりました。
13人の受講生全員の合格を祈るばかりです。
この製図講習会は今まで10年間続けてきましたが、我々スタッフにとっても
課題解析、模擬問題作成、テキスト作成などかなり勉強になる作業であります。
まぁ、毎年二級建築士試験を受けているという感覚になるのですが2年前までは
一級の同様の講習会も開催しており、それに比べたらちょっとは楽になったかな。
一級の時は辛かった。精神的に(笑)
かなり経験を積んだベテランも受講されていて私なんかより遙かに知識がある方
ばかりですから。。。指導にものすごいプレッシャーがあります。つっこまれそうで(ーー;)
「うーん。テストではこうやってください。実務と違うかも知れませんが。」
こればっかりでした(笑)
気になるけど常識なのが「試験用作図」と「実務用作図」が全然違うと言うこと。
これは二級も一緒です。
製図試験に求められるのは「明瞭な動線計画」と「シンプルなプラン」それから「早く描き上げる能力」
実務で必要な「デザイン力」や「コンセプトワーク」「素材感」はこの際度外視です。
だから、実務やってる人には耐えられない「ダサイ」立面図や仕上表ができあがるわけです。
鉄筋コンクリート造では壁芯と柱芯を合わせると書きやすいので試験では定番ですが
当然立面図にぼこぼこ柱型や梁型が見えてくるわけです。
こういう計画に耐えれるかが試験で大切な部分でもあり
要するに試験はあくまでも試験で、建築士の能力を推し量るモノでも何でもないと言うこと。
まぁ、建築士試験通過しないと何も始まらないのですが。
今年の受講生は「学科合格発表後勉強を始めた」という方や「今日からです」という
強者もいて、最初の模擬試験では半分以上壊滅状態でした。
しかし、2日間で4問という強行スケジュールと受講生13人対スタッフ12人という
収益度外視のマンツーマン指導(スタッフはボランティアで報酬ナシですが)
の成果、二日目終了後にはある程度の成果と自信をつけて帰ってもらいました。
そう、自信が何よりもの武器なんですね。
一番大事なのは全部描き上げること。
ぱっと見できれいに完成していれば、減点も少なく、合格率が上がります。
実際、全部できていて所要室の面積間違っていても合格したという例も聞きました。
先に仕上表や主要構造部材表を書く人がいますが
右利きの場合図面を著しく汚す可能性があるのでおすすめしません。
プランニングでは、受付カウンターが求められる場合がありますが
ただつくるだけではダメ。資料室や図書室との関連を頭に入れてエスキスしましょう。
また、階段、EVはコアとして同じグリッドに入れてエスキスされる方が多くいらっしゃいますが
そこでエスキスがまとまらず苦しんでいらっしゃる方がたくさん居ました。
ここは、いっそのこと階段とEV離しても可です。
エントランスホール(又は廊下)との関連は重要ですが
EVは2m角ですので、割と融通聞きます。昇降ロビーはホールと兼ねるのは可。
(但しEVは梁型、柱型注意!)
階段とくっつけるとどうしても昇降ロビー含め5.5m×5m=27.5㎡必要になるのですが
分けると階段は3.5m×5m + 2m×2m =21.5㎡となりお得なのだ。
まぁ、この時期にアドバイスなんて迷惑かな(ーー;)
皆さん、あとしばらくです。自信を持ってがんばりましょう!
(誰に言ってんだ)