今年の二級建築士の設計製図試験は9月24日。

だいたい一週間前に受験者向け講習会を開催するのが

僕らの所属する団体の年間行事となっています。


この二級建築士設計製図試験(いわゆる二次試験)ってやつは

一次試験結果発表からだいたい20日後に実施されるので

合格発表を聞いてから勉強を始めるのはかなり厳しいもの。

これが建築士試験の難しいところなのだ。


例年、講習会参加者の中には数人

「まさか受かっていると思っていなかったので。。」

と言ってほとんど準備ができていない人がいます。

まず、こういう人には書ききれない人が多い傾向があります。


4時間30分の配分というのは大切で、前もって決めていくのが

大事だと思うのです。


今年の課題は「地域に開かれた絵本作家の記念館」

[鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)2階建]


所要室が例年より多いと予想されるので問題読み込みと

エスキースに時間がかかるかも知れません。

しかしエスキース完了まで90分で何とかしたいところです。

ラッキーなのは鉄筋コンクリート造(ラーメン)と言うこと。

木造のように部屋の短辺は二間までとかいう規制が無く

2m廊下をとって、部屋短辺が三間(6m)で8mグリッド

というのも可能になります。


仮に総床面積が290㎡までと言う条件があったとして

総二階なら6m×6m=36㎡が4コマ×2階=288㎡

また非整形プランで6.5m×7m=45.5㎡が3コマ×2階=273㎡

(この場合L型平面なので駐車スペースとか優利♪)

問題文の要求部屋面積をよく読んで1・2階に振り分け

あらかじめグリッドを予想してから部屋を当て込んでいけば

予想以上に早くエスキースが仕上がる可能性があります。

もちろん、総2階にする必要はありませんよ。

その場合、1階4コマ、2階2コマ=6コマで273㎡とか

5コマ、3コマで288㎡というのもあり得ます。

先ほどの8mスパンの場合8m×6m=48㎡が計6コマとか。


鉄筋コンクリート造はグリッドを意識してください。


私もこれから講習会用の模擬問題と解答例を

作り始めることにします。

また気づいたことがあれば書かせていただきますね。

では。ブックお借りして失礼しました。


※この文章は考え方の一例です。

 この記事にこだわらず

 みなさんのよいと思うやり方を選択してくださいね。