恐らく飲みに行った週の週末だったと思う。
またアキの家でDVDを観ていた。
アキはくすぐりに弱くて
そんなことしてじゃれて
寝っ転がっていたあたしに
急に
「ねぇ…キスしていい??」
って聞いてきた。
この前もうしたじゃん,なんて
思いながら
あたしはなぜか
「いいよ笑」
って言ってしまっていた。
あの頃のあたしは
なんかそういうのどうでもいいっていうか
彼氏は相手してくれないし
あたしなんてどうでもいいって
そう思ってた。
彼氏が大事にしてくれないあたしに
あたしにとってなんの価値もない。
「緊張する」
て言いつつ
目隠しをされて
ゆっくり唇が重なった。
かなり長い間に感じた。
唇を合わせるだけのキスで
こんなに長かったのは
初めてな気がした。
そんなことが二回繰り返されて
アキは
「俺,そらのことすきやよ」
そう言った。
涙が勝手に出てきた。
それだけは
言ってほしくないって思ってたから。
