火曜の朝 午前9時
カーテンを開けても、部屋は暗い。灯りをつけようかと立ちかけたが、思いとどまりカッシーナのソファーに座る。
中世の夜会前のような暗雲たれ込めた空模様は、ヴァンパイアの出現を予感させる。ご要望なら、体内の3分の2以上の血液を吸い出してくれればいいのにと思う。それと引き換えに、不死を得られなくてもいいから。
昨晩飲みかけのカシス・ソーダが、3分の1ほどグラスに残っている。ずいぶんとかわいいお酒だ。不意に誰かの血液に見えたカシスを、一息に飲み干した。手元にあったゾーリンゲンのペーパーナイフを腕に突き立ててみる。流れる血の色は、いつもと変わらぬ赤色だった。ボクは口をつけて、その血をすすった。
中世の夜会前のような暗雲たれ込めた空模様は、ヴァンパイアの出現を予感させる。ご要望なら、体内の3分の2以上の血液を吸い出してくれればいいのにと思う。それと引き換えに、不死を得られなくてもいいから。
昨晩飲みかけのカシス・ソーダが、3分の1ほどグラスに残っている。ずいぶんとかわいいお酒だ。不意に誰かの血液に見えたカシスを、一息に飲み干した。手元にあったゾーリンゲンのペーパーナイフを腕に突き立ててみる。流れる血の色は、いつもと変わらぬ赤色だった。ボクは口をつけて、その血をすすった。
