フロント側のペグをアクラポビッチ アドベンチャーフットペグ F-BM13T1に変更しました。
公式サイトの画像を一部拝借。
F-BM13T1の発売日は比較的最近の2025年11月3日。時期的にR1300GS・GSA向けの製品ですが,車両への取り付け方法が同系統であるR1250GS・GSAなどの歴代シリーズも対応車種に含まれます。
このフットペグはアクラポビッチ公式Youtube動画でも紹介されています。ペグ単体の製品映像を見るのは初めてでしたが,競合他社がアルミ合金やステンレス鋼を採用する中で,唯一チタン合金を用いていることから同社の自信作なのでしょう。たぶん。
フットペグが同梱されているとは思えないほど立派な化粧箱。漂う高級感。中身とのギャップに心拍数が上がります。
開封した図。ペグ本体に加えてラバーパッドとドキュメントが付属。案外普通。
チタン合金特有の独特の質感。側面にはAKRAPOVICとTITANIUMの各文字が控えめにレーザー刻印されています。実測でペグ片側の重量は185gと軽量。
小生の車両R1250GS Adventureには,エンデューロフットペグが標準装備されている関係で,F-BM13T1への換装にあたり別途必須となる純正部品があり,以下を用意します。いずれもGSの方で標準使用されています。
リテーナースプリング:46718528782
スペーサーチューブ:46718528781
Adventure標準装備のエンデューロフットペグ。
これまで使用していた純正エンデューロフットペグにWunderlichフットレストパットを組み合わせた図。装着後60,000km程度は走行しているため,ラバーの劣化が目立ちます。
ラバー部は薄いうえ,金属プレートのベースを覆う造りのため,振動吸収性は皆無。ただ,滑りどめ効果はあり,表面積も広くなるためオンロード時の安定性は非常に高め。実測でペグ片側一式の重量は343gと重め。
純正エンデューロフットペグとF-BM13T1を比較した図。
大きな違いの一つに,ピボット穴からステップまでの間が広くなっており,トラクションのかけやすさ,スタンディング時の安定性向上,圧力の分散がしやすくなり長距離走行時の疲労軽減につながります。
デメリットは,ペグ最外縁が接地する際の最大バンク角が少し浅くなること。小生はタイヤの端が余りング勢なので実感する機会はなさそうですが。
F-BM13T1の主な特徴
- 素材
チタン合金(Ti-6Al-4V)の鋳造ワンピース構造。軽量でありながら非常に高い強度と耐腐食性。 - デザイン
アクラポビッチ独自の八角形形状+Y字型補強によりオンロード・オフロード両方で高いグリップ力を発揮。 - 快適性向上
極厚なラバーパッドが付属し,ラバーインサート方式でステップ本体にはめ込む構造のため工具不要で着脱が容易。オンロード走行時や長距離ツーリングでは足への負担を大幅に減らし,振動吸収の効果を発揮。

左が表面,右が裏面。適度に弾力があり,しっかりした造りになっています。
ちなみに,アクラポビッチは4輪・2輪業界においてチタン合金の成形技術と製造技術で世界トップの評価を受けるメーカーです。使用されるチタン合金は,日本とアメリカのサプライヤー2社と共同開発した専用の独自素材になり,アクラポビッチが独占契約を結んでいます。さらに,そのチタン合金を用いた鋳造から成形まで自社で行う唯一無二の生産体制を備えるため,他社には真似できない品質と性能で高く支持されています(その分お高め)。
排気系のチタンマフラーの話になりますが,SC-Project やヨシムラといった有名ブランドは,いずれも市場で流通している規格品のチタン合金シートを外部調達し,それを加工して製品化している点でアクラポビッチとは大きく異なります(その分お安め)。
話を戻し,チタン合金の特性は硬くて強いだけでなく,しなる特性も備えており「強いのにしなる」点がペグにとって最適な素材になります。
車両への取り付け状態について,ビフォー・アフター(ラバーパッド無しと有り)で並べます。まずは右側。
続いて左側。
左側はペグ脱着時にシフトチェンジペダル(以前,純正のツマ先入力部が折れたのを機にペダル自体をAELLA製に換装済み)を予め外しておく必要があり,少しだけ手間がかかりました。ペダルを付けたままだとピンが途中までしか抜けず干渉します(純正は廃棄済みで形状を覚えていないため,AELLA製ゆえ干渉した可能性があるかも知れません)。
純正ペグを外す方法は,ピン下端を固定しているEリング(下側から覗くと見えます)を外すと実質完了するため,換装作業は左右合わせて10分かかりませんでした。
使う工具で役に立ったものは,下図のEリングプライヤーとETホルダーになり,小生はブレーキキャリパーのピン脱着用に所有しているもので代用できました(対応サイズの適用外でしたが問題なし)。
ETホルダーでEリングを少し押し上げた後,プライヤー先端の突起部をかけて引っ張れば簡単に外れます。
舗装路の短距離を試走行をしての感想ですが,乗りはじめは気分が高揚していたこともあり,まるで翼を授かったような感覚でしたが,正直なところ軽量化の恩恵そのものは控えめに言ってよく分からず。おそらく,本格的なオフロード走行での切り返しや体重移動を頻繁に行うシチュエーションであれば,特に実感しやすいのでしょう。きっと。
とはいえ,ペグは重心から少し離れた位置にあり,軽量化によって回転慣性(回転のしにくさで,一度回転しだすと止まりにくい特性)なども減少しているのは事実のため,無意識レベルで恩恵を受けているものと思われます。
明確に良かった点は,乗り心地という点では非常にフィット感があり,足の置き場の選択肢が増えたことや,扱いやすさが増して自然となじむ印象でした。
<2026年3月20日追記>
片道200kmほどの短距離ツーリングの感想です。ラバーを装着した場合では,間違いなく疲労軽減の効果を実感しました。以前であれば降車後に感じるふくらはぎ等の気怠さが明らかに緩和されています。おそらくは,ラバーの恩恵に加えて素材がステンレス鋼からチタン合金に変わったことで高周波成分の振動も抑制する効果も得ているように思います。



















