『7200秒の恋』 第四章 台風一過 ~再び~
新しい時計を買った。
以前はデジタルだったが、今度はアナログにした。
自分もアナログ人間だから、アナログの方が丈夫な気がしたから。
そのアナログ時計が夜明け前、部屋に鳴り響く。 ジリリリリリ・・・
思った以上に強烈な音で翔は目を覚ました。
今日はパチッと目覚めた。
誰かに引っ叩かれたようなように。
外に目をやった。
一変して雲ひとつない空が広がっていた。
今日は天気がよさそうだ。
数日、無断欠勤していた翔は、久々に出かけることにした。
久しぶりの風景。
久しぶりの匂い。
久しぶりに心地よさを感じていた。
おじいさんとすれ違った。
おじいさんと目が合った。
おじいさんはにこりとして会釈をしてきた。
翔も会釈した。
なんとなく顔見知り。
久しぶりに会ったおじいさんに懐かしさを感じた。
少し気分がよかった。
公園に着くと、翔はいつもの場所に寝転がった。
空が少し明るくなってきた。
すぅーっと深呼吸し、瞼を閉じた。
草や木のいい匂いがする。
時間が止まったような瞬間。
心地よい風が空へと運んでくれそうな心地よさ。
『コツン』と何かが当ったような感じがした。
目を開けるとそこにはノッコがいた。
『お前何してたの?? しばらく見なかったけど元気だった?』
ノッコは首を傾げた。
お腹が空いているのだろう。
自分の方から近寄ってきたのは初めてだ。
バッグからお菓子を取り出しノッコにあげた。
夢中になって突っつくノッコを眺める。
相変わらず羽がない。
こいつはあの台風のなかどう過ごしていたんだろう・・・
いまここにいるから無事だったことは確認できたけど。
背後に気配を感じた。
振り返るとそこには葵が立っていた。
猫のもみじも一緒だ。
『久しぶりだね』
彼女はまたあのときの笑顔を見せてくれた。
『うん。久しぶり』
『台風すごかったね! わたしなんて一歩も外に出れなかったよ・・』
『俺も』
『カケルは元気だった? ちょっと痩せたんじゃない?』
『そんなことないよ 元気だよ』
『そっか』
『ん?そこでお菓子突っついているのは、もしかしてノッコ??』
『そうだよ ほら、羽がないでしょ』
『ホントだ。かわいそうに・・・この子はどうして羽を失ったんだろうね・・・』
『きっと、飛ぶのに疲れたんだよ。だから自分で羽をむしったんだと俺は思ってるけど』
『飛ぶのに疲れたか・・・人間も動物も一緒だね。時々疲れちゃってどうしようもないときあるもん』
『そうだね。俺なんてしょっちゅうだよ・・・でもノッコは強いんだ。あの台風を乗り切ったんだから』
『うん!ノッコはたくましいね!!』
しばらく二人でノッコを眺めていた。
『そういえば、カケルってここにきて、時間になったら帰っちゃうけど、いつも何してるの?』
『う~ん・・・寝てることが多いかな』
『寝てるの?寝る子は育つって言うもんね』
『仕事とかは??あっ、ごめんね・・なんか尋問みたいだね・・』
『いいよ。仕事はね・・部屋の中でやってるんだ』
『ふぅん。そっかぁ』
葵はそれ以上深く追求しなかった。
『アオイは?』
『仕事?わたしはね・・洋服屋さんで働いているの。この道まっすぐ行くとビルがあるでしょ?その中にあるんだよ』
『そっかぁ。だからアオイはいつもオシャレなんだね』
『オシャレかなぁ・・ふつうだと思うよ』
『でもオシャレだよ。 アオイは昔からこの街に住んでいるの?』
『ううん。田舎を離れてこの街で一人暮らししてるんだ』
『そっか。さびしくない?』
『大丈夫。だってもみじもいるし』
『そうだね。もみじがいるから大丈夫か。俺は生まれも育ちもこの街なんだ』
『そうなんだぁ・・じゃ、先輩だね!』
『そう先輩! なんでも聞いてください』
『はい!先輩!!』
こんなふうにお互いに自己紹介をした。
翔の心の中には、もっと葵を知りたい。
もっともっと近づきたいという心が芽生え始めていた。
葵といる時間が過ぎていくのがとても早い・・・
時間を止めれれば・・もっともっと一緒に笑顔で話せるのに・・・
このとき初めて翔は『死』への恐怖を感じた。
『死にたくない・・・』
翔のここにいられる時間は2時間。
その理由を翔は葵にまだ伝えていない。
いや、伝えられない・・・。
今日は葵に見送られながら帰った。
何度も振り返り手を振った。
『アオイ・・・またこんなふうに会えるかな・・・・』

第五章 『時の止まった店 ~大きな柱時計~』
以前はデジタルだったが、今度はアナログにした。
自分もアナログ人間だから、アナログの方が丈夫な気がしたから。
そのアナログ時計が夜明け前、部屋に鳴り響く。 ジリリリリリ・・・
思った以上に強烈な音で翔は目を覚ました。
今日はパチッと目覚めた。
誰かに引っ叩かれたようなように。
外に目をやった。
一変して雲ひとつない空が広がっていた。
今日は天気がよさそうだ。
数日、無断欠勤していた翔は、久々に出かけることにした。
久しぶりの風景。
久しぶりの匂い。
久しぶりに心地よさを感じていた。
おじいさんとすれ違った。
おじいさんと目が合った。
おじいさんはにこりとして会釈をしてきた。
翔も会釈した。
なんとなく顔見知り。
久しぶりに会ったおじいさんに懐かしさを感じた。
少し気分がよかった。
公園に着くと、翔はいつもの場所に寝転がった。
空が少し明るくなってきた。
すぅーっと深呼吸し、瞼を閉じた。
草や木のいい匂いがする。
時間が止まったような瞬間。
心地よい風が空へと運んでくれそうな心地よさ。
『コツン』と何かが当ったような感じがした。
目を開けるとそこにはノッコがいた。
『お前何してたの?? しばらく見なかったけど元気だった?』
ノッコは首を傾げた。
お腹が空いているのだろう。
自分の方から近寄ってきたのは初めてだ。
バッグからお菓子を取り出しノッコにあげた。
夢中になって突っつくノッコを眺める。
相変わらず羽がない。
こいつはあの台風のなかどう過ごしていたんだろう・・・
いまここにいるから無事だったことは確認できたけど。
背後に気配を感じた。
振り返るとそこには葵が立っていた。
猫のもみじも一緒だ。
『久しぶりだね』
彼女はまたあのときの笑顔を見せてくれた。
『うん。久しぶり』
『台風すごかったね! わたしなんて一歩も外に出れなかったよ・・』
『俺も』
『カケルは元気だった? ちょっと痩せたんじゃない?』
『そんなことないよ 元気だよ』
『そっか』
『ん?そこでお菓子突っついているのは、もしかしてノッコ??』
『そうだよ ほら、羽がないでしょ』
『ホントだ。かわいそうに・・・この子はどうして羽を失ったんだろうね・・・』
『きっと、飛ぶのに疲れたんだよ。だから自分で羽をむしったんだと俺は思ってるけど』
『飛ぶのに疲れたか・・・人間も動物も一緒だね。時々疲れちゃってどうしようもないときあるもん』
『そうだね。俺なんてしょっちゅうだよ・・・でもノッコは強いんだ。あの台風を乗り切ったんだから』
『うん!ノッコはたくましいね!!』
しばらく二人でノッコを眺めていた。
『そういえば、カケルってここにきて、時間になったら帰っちゃうけど、いつも何してるの?』
『う~ん・・・寝てることが多いかな』
『寝てるの?寝る子は育つって言うもんね』
『仕事とかは??あっ、ごめんね・・なんか尋問みたいだね・・』
『いいよ。仕事はね・・部屋の中でやってるんだ』
『ふぅん。そっかぁ』
葵はそれ以上深く追求しなかった。
『アオイは?』
『仕事?わたしはね・・洋服屋さんで働いているの。この道まっすぐ行くとビルがあるでしょ?その中にあるんだよ』
『そっかぁ。だからアオイはいつもオシャレなんだね』
『オシャレかなぁ・・ふつうだと思うよ』
『でもオシャレだよ。 アオイは昔からこの街に住んでいるの?』
『ううん。田舎を離れてこの街で一人暮らししてるんだ』
『そっか。さびしくない?』
『大丈夫。だってもみじもいるし』
『そうだね。もみじがいるから大丈夫か。俺は生まれも育ちもこの街なんだ』
『そうなんだぁ・・じゃ、先輩だね!』
『そう先輩! なんでも聞いてください』
『はい!先輩!!』
こんなふうにお互いに自己紹介をした。
翔の心の中には、もっと葵を知りたい。
もっともっと近づきたいという心が芽生え始めていた。
葵といる時間が過ぎていくのがとても早い・・・
時間を止めれれば・・もっともっと一緒に笑顔で話せるのに・・・
このとき初めて翔は『死』への恐怖を感じた。
『死にたくない・・・』
翔のここにいられる時間は2時間。
その理由を翔は葵にまだ伝えていない。
いや、伝えられない・・・。
今日は葵に見送られながら帰った。
何度も振り返り手を振った。
『アオイ・・・またこんなふうに会えるかな・・・・』

第五章 『時の止まった店 ~大きな柱時計~』
ウスッペラナコトバタチ
『ウスッペラナコトバタチ』
傷ついた君にどんな風に表現したら届くだろう
今の気持ちを伝えるとしたら 僕はこう考える
どんなに甘く どんなに清らかに どんなにキレイな言葉を並べても
きっと君には届かないだろう
そんな薄っぺらな言葉なんかじゃ 君に心に響くはずもない
この地球(ほし)にそんなコトバタチはないからね
今日空が晴れていたら この気持ちを空に飛ばそう
きっと君の心に響くと信じている
季節がきたら咲かせる花たちのように
きっと君の心にも咲くだろう
泣いている君にどんな言葉を贈ったら伝わるだろう
揺るぎない愛を君に感じてほしいから 僕はこう考える
どんなに素敵な どんなに澄んだ どんなに心をこめても
きっと君には伝わらないだろう
そんな薄っぺらな言葉なんかじゃ 君の涙を拭うこともできない
この地球(ほし)にそんなコトバタチはないからね
明日空が曇っていても この気持ちを空に飛ばそう
きっと君の心に届くと信じている
この地球(ほし)がいろんな季節を届けてくれるように
きっと君の心にも届くだろう
傷ついた君にどんな風に表現したら届くだろう
今の気持ちを伝えるとしたら 僕はこう考える
どんなに甘く どんなに清らかに どんなにキレイな言葉を並べても
きっと君には届かないだろう
そんな薄っぺらな言葉なんかじゃ 君に心に響くはずもない
この地球(ほし)にそんなコトバタチはないからね
今日空が晴れていたら この気持ちを空に飛ばそう
きっと君の心に響くと信じている
季節がきたら咲かせる花たちのように
きっと君の心にも咲くだろう
泣いている君にどんな言葉を贈ったら伝わるだろう
揺るぎない愛を君に感じてほしいから 僕はこう考える
どんなに素敵な どんなに澄んだ どんなに心をこめても
きっと君には伝わらないだろう
そんな薄っぺらな言葉なんかじゃ 君の涙を拭うこともできない
この地球(ほし)にそんなコトバタチはないからね
明日空が曇っていても この気持ちを空に飛ばそう
きっと君の心に届くと信じている
この地球(ほし)がいろんな季節を届けてくれるように
きっと君の心にも届くだろう
遥花~はるか~
みなさんこんにちは。
未咲です。
melodyさんの『遥花~はるか』という歌の中にこんな歌詞がありました。
気まぐれに変わりゆく時代の中で
笑顔まで上手にならないで
どんな姿も 間違いじゃないから
もっと涙 流していいよ
なんだかいまの未咲に言ってくれてるようでした・・・
あるひとは、肩の力を抜いてねって・・・
あるひとは、未咲の見方だよって・・・
あるひとは、生きてさえいればきっといいことがあるよって・・・
リスカをしてから数日経ちますが、みんなからの言葉や歌詞が未咲に伝えている意味
いまならわかる気がします。
あたたかい言葉をくれた方々を裏切って、あの日未咲は悪魔になったんだ・・・
もうしません。
絶対しません。
どんなにつらくても、どんなに苦しくても・・・
いっぱい、いっぱい泣いて、そしてまた笑顔を取り戻すんだ!
そのときが来るまで、ぜったい生きてやる!!
これが今の未咲の心境です。
未咲は生きてます・・・
今日もみなさんにとって良い一日でありますように・・・・・
未咲です。
melodyさんの『遥花~はるか』という歌の中にこんな歌詞がありました。
気まぐれに変わりゆく時代の中で
笑顔まで上手にならないで
どんな姿も 間違いじゃないから
もっと涙 流していいよ
なんだかいまの未咲に言ってくれてるようでした・・・
あるひとは、肩の力を抜いてねって・・・
あるひとは、未咲の見方だよって・・・
あるひとは、生きてさえいればきっといいことがあるよって・・・
リスカをしてから数日経ちますが、みんなからの言葉や歌詞が未咲に伝えている意味
いまならわかる気がします。
あたたかい言葉をくれた方々を裏切って、あの日未咲は悪魔になったんだ・・・
もうしません。
絶対しません。
どんなにつらくても、どんなに苦しくても・・・
いっぱい、いっぱい泣いて、そしてまた笑顔を取り戻すんだ!
そのときが来るまで、ぜったい生きてやる!!
これが今の未咲の心境です。
未咲は生きてます・・・
今日もみなさんにとって良い一日でありますように・・・・・