入院患者さんにとって 看護婦さんは 一番身近に感じる 一番接触時間の長い(それでも検温その他で一日数回がやっと)存在です。

医者はどうかというと 最近は 一日何回か 来室してくれる医者もいますが、なかなか・・・。

大学病院などで グループ主治医制なら 1日1回 誰かは(一番若い医者)来室してくれますが・・・。

大きな手術や 急患が続くと、全く行けない日も・・・でも自分も含め 医者として 最低ですね。


自分が ちょっとした外傷とかで 入院した時に やはり 主治医が 来室してくれるだけで 何となく安心できたものです(入院患者が医者だと 逆に部屋に来ないか 来すぎるか どちらかに なりますが)。


看護婦さんの笑顔も大事ですが(怖いだけの看護婦さん 最近は男性看護師も 多いですが・・・)、主治医が来てくれると嬉しいものです。


自分が医者の立場では そうも思わないのですが(それは いけないことですが)、自分の身内や 自分(あんまり入院なんか してたらダメですが)が 入院して初めて 医者が 主治医が 顔を出してくれることが どんな薬より 病気に 効くような気がします。


確かに 昔と違って 電子カルテに オーダーリングシステム、各種説明承諾書類(昔の数十倍 ちょっとした 少雑誌なみのページ数)の作成 家族への説明 承諾を得る必要など 純粋な医療以外の仕事も多過ぎるのですが 言い訳になりませんね。


アメリカなみに 分業制 クラークシステムの充実 医者も時間制にして 今の日本のように 夜勤明けに手術や 外来をしなくても良いシステムになれば 少しは 変わるでしょうか?


ひどい場合 72時間 96時間以上 病院から 出れない医者も多数いるのですよ 実際 今もね(しかも 殆ど サービス残業(笑))。


いつもは アメリカの保険制度の悪口ばかり書いていますが、アメリカの医療システムにも 見習うべきことは多くあります。


患者と医者が いがみ合うことのない システムの構築を 心の底から 望んでいます。

ただし 別の原因もあるのですが アメリカの医療訴訟は 日本の比ではないくらい 多いですが、この点は 見習いたくないですね。