人間 誰でも 自由に 思想 政治信念 政治観を 持っても良いと思います。

医者の 政治観は どうでしょうか?

今 参院選が 直近に迫っている 時期 どの政党を 支持しているのでしょうか?

私たちを含め 先輩方の世代は 学生運動が 盛んな時代でした。

全国の 学生達が 反体制 反戦などを謳って 安保闘争 全共闘大学紛争(1970年代初期頃から漸減)へと 突き進んでいきました。圧倒的に 左翼思想が 優位でした。

それ以前にも 明治時代から 度々 反体制 反戦 労働者保護 農民保護 などを御旗にして 学生運動は 盛んに 行われてきました。(学生人口が 少なかったですが)

全国の医学部の 若き医師 学生も 政治信条等は さておき、当時のインターン制度廃止絡み、 研修医待遇改善、 医学博士号を 取るために 大学での 或いは 大学院での 丁稚奉公に対する反抗心などから 学生運動は 結構過激でした。

学長 医学部部長 などの いわゆる つるし上げ、学内への入校阻止 授業ボイコット 教室閉鎖 など 盛んに 行われていました

本気で 思想 政治信念を 貫く学生と、何となく、後ろからついて行くタイプの学生が いました。いつの時代も同じです。

今の 医学部学生は 非常に 大人しくなりましたが、時代の流れと同じく 自分の意見は 堂々と 主張し、 自分が不利になることには 果敢に 向かっていきます(笑)。

特に 今の 新研修医制度が始まってからは 学生も 若き医師達も 強くなりました。

先輩の言うことは 聞いてくれません(笑)。

しかし 権力者などに対して 長いものには巻かれろ思想(?)が 強くなってきているようで 寂しいです。

まあ、中年 年寄りの医者も 同じようなものですが・・・

お上の言うことには 逆らわない、これが 自分を含めた 大体の医者の姿勢です。

だって、診療報酬を決めるのも 医療政治を変更するのも 膨大な数量の認可 許可を決定するのも 何もかも すべて 時の政権ですから、 逆らえば 食べていけませんので(笑)。

しかも 元々 医者の世界では 政治に絡む事柄に 関しては 殆ど 保守的 事なかれ主義が まかり通っています。

古い医者は 学生運動くずれの 流れ(?)で 左派思想の人が(正確には 中道で やや左より)多くいますが、バリバリの 右派思想、その中でも タカ派の 先生も 結構おられます。

若い先生は やや右寄り中道の 先生方と バリバリの右派の先生方が 殆どです(そんなこと勝手に言い切るなと、怒られるぞ・・・)。

勿論 以前から 現在まで 左派系、または共産主義的 医師グループも 団体も ずーと 頑張っておられますよ。

全ての認可権 制度変更権などが 時の政権にありますので 戦後一貫して 医師会は 自民党支持で 固まっていました。(勿論 反発している人達も 存在しますが)

露骨な選挙協力から 資金提供まで 自民党の 重要な 集票団体の 一つでした。

当然 色々な 陳情でも 発言力は 相当なものでした。

小泉改革(改悪)の時代 診療報酬の 大幅な 引き下げ等に 反発して 一部 自民党離れが ありましたが、やはり 有力な 自民党応援団で 有り続けました。

民主党政権下は 混乱がありましたが 自主投票、各地域医師会により自民 民主 支持の バラツキは ありましたが、 自民党への献金は減額ながら 続けられてきました。

そして アベ自民党政権が 華々しく 蘇ってきました。

医師会は 支持が 自民党に一本化出来て 大いに喜んでいます(すみません 言いすぎですね)。

TPP の 黒船も すぐそこに来ています。 

膨大に膨れ上がり続ける医療費(先進医療の進歩、高齢化社会、 逆三角形型人口構成化などで 当然なのですが)の 抑制への 戦いも あるでしょう。

医師会の 存在意義も もう一度考え直す 時期が 来ています。

「お前は どうなんだ?「

「私は 中道ですよ。でも、それって、今では 左寄りって言われるのしょう?」

タカ派 ばかりの 今の日本で 少しくらい 私のようなハト派(今や化石に近い)が、 いたって良いじゃないでしょうか?