少なくとも 30年前には 医学部卒業と同時に どこかの医局に所属することが 普通でした(当時から 少数ながら 違う道もありましたが)。

医局に所属しないと まともに医者として通用しない、仕事先もないと 真剣に信じていました。

だから 教授は 実の親以上の存在。 
先輩の先生方の命令も 絶対でした。
なにか 怖い組織みたいですね・・・。

団結力も 結束力も 強固なもので 良くも悪くも 仲間意識は 相当です。

医局の存在は 一般には なかなか理解して貰えず、例えばカードを作ろうとした時など、

「先生は 今の病院に勤務して まだ1年ですね?」

「いえ。今の病院には 移動して1年ですが 医局には10年間 所属してまして・・・。」

「医局って 何ですか? どこの病院ですか?」 云々。

説明に四苦八苦しました。

少々の 損得は 別として 同期は みんな 平等だと信じていたので 無茶な 急な 人事異動も 二つ返事で OK しました。

医局も 自分も みんな幸せになれば 地域医療が 守れると 信じていました。

(続く)