右側一階に、キッチン・トイレ・脱衣洗面室・浴室、 一階中央部に、リビングダイニング、 一階左側に、メインベッドルーム、 右側二階に、個室×2を設置した。(前ブログの夫婦&3人用のコンテナ組み合わせ案の)コンテナをそのまま変更せず使用) リビングダイニングを広くすることからこの部分は、(在来工法で)コンテナを使用していない。 又、片傾斜屋根は、イメージを捉える為に、防水納まり等を無視して描いている。 同時に、左右のコンテナが地震時に異なる動きをすることから、(リビングダイニング)中央部分の左右コンテナと接する部分には袖壁を設け、コンテナとしっかり中央・リビングダイニングの構造と緊結させる(構造設計者とは未打合せ)。

 

 上パースの裏側

 

 一階部分の内部(左側;メインベッドルーム、中央;リビングダイニング、右側;キッチン、トイレ、脱衣洗面室、浴室)

 

 一階及び二階部分の内部(左側一階;メインベッドルーム、中央一階;リビングダイニング、右側二階;個室×2)

 

 一階及び二階部分の内部を真上から観る(右側一階;メインベッドルーム、中央一階;リビングダイニング、左側二階;個室×2)

 コンテナ外寸法;奥行6,058mm×幅2,438mm×高さ2,591mmで計画(高さが2,896㎜も有るようですが、一般に使用されている寸法の物を基に計画)

 

 

 特に水回りの工事を現地で行わないように(右上部分)キッチン、脱衣洗面室、浴室、トイレを一つのコンテナ(ルーム)にまとめ、設備配管等、被災地外の工場で製作し、最終(給排水、電気、ガス)接続工事のみを現地で行う。(大量生産から工事期間の大幅短縮となる。)

 左部分の上は主寝室、下は子供室、書斎のコンテナである。(容易に移動可能。)

 上記部屋の間(中央部)はリビングダイニングのコンテナであるが、この部分は少し狭く、天井高も少し低いので、本設として主寝室、子供室のコンテナを左に移動させ、リビングダイニング部のスペースを(在来・パネル工法で、床、外壁、屋根工事を行い、)大きくし、使用出来るようにする。

 これらのコンテナは運搬可能であることから、被災地が落ち着いたときに希望地へ移設可能であり、又、使用しない時は保管し、次の災害が起きた時に再利用も出来る。

 上パースは夫婦&他1人用のコンテナ組み合わせである。

 

 

上パースは夫婦&他3人用のコンテナ組み合わせである。(震災に対する、時間が無い中での対応となる為、リビングスペースは小さいが、落ち着いた時点で、リビング・コンテナを(左右コンテナに梁架けし)在来工法改修に因り、最適スペースに変更する。

 

 

 

上パースはリビングダイニング部分を在来工法で作った場合の(内を見られるようにした)イメージであり、スペースは住民希望サイズで工事を行うことが出来る。

 *この計画は、建物を被災地の状況(天候、がれきの撤去等)に無関係にコンテナ製作を進めることが出来、がれきの撤去が完了し、住民が住んでいた元の場所に建設すれば、住民の繋がりを以前通りに維持することが出来る。

 

 

建物に陰影をつける事により、(フラットフェイスではなく)彫りの深い建物となる。 上下の建物・凹凸は影が横ラインで出来、陰影の印象が心に深く感じられると同時に、地盤面と影が平行であることから、土地と建物が印象深く、安定して馴染む。

 

 

 

外に建物内の人の動きを見せる事に因り、(一般的な建物の閉鎖、拒絶的な見せ方に対し無意識下ではあるが)親しみ易さを感じられる建物となる。下のパースはイメージであり、防火区画の処理から、スラブ(床)を外部に飛び出させ、それにより区画するか、上パースのように防火区画処理を行う必要がある。)

 

 

 

一般的な場合、建築基準法の指定角度に従ったセットバックに因り、建物前道路の人々が、建物のボリュームを感じることは難しいが、(建物最上部で建築基準法のセットバック高さを守り)建築基準法のセットバック角度より(セットバックを開始する位置を下げる)急角度に建物を建てることに因り、(建物全体)最上階迄眺めることが出来、(前面道路の通行人に対し、最上階迄の建物に対する結びつきを感じさせる)建物ボリュームを感じることが出来る。

 

 

 

建物内部から外を眺めた時、左右の外壁がなだらかに開かれてゆく角度である事から、建物内の人は、この建物が内から外に開かれてゆく流れを感じる。

外観(バルコニー表現に変化を付け、単調にならない様にし、建物に興味を抱かせることにより、愛着を持たせるデザイン)

 

 

 

 

 

エントランス廻り(遠方から観て、庇部の他と少し異なる形状により・エントランスを明確に意識される)