今年で松山市民能は40回という節目を迎えます

松山市民能は昭和60年にはじまり、お能を控えた年もありましたが、皆様のお陰さまで本年までやってこれました

内容としては舞囃子「高砂」を松山在住の師範、丹原美千代さんが務めます

丹原さんは父の代からの師範の先生で松山ではいろいろと中心になり、ご自分の教室や、子供教室をされていて愛媛知事からも表彰状を頂いたりと頑張っておられる能楽師です
高砂は住吉明神が勢いのある囃子に合わせて、颯爽と舞うのが見所です
中にも神舞は様々な型が集約されとても激しい舞になり面白いです

今年は新作能「義農」を再演させていただくのにあたり、松前町史談会様を招き作兵衛について、義農について座談させていただきます

そして「義農」は今回は新しい演出を考えて作り直しました
次回からのblogで内容を解説していこうと思います




京都の中心から車で1時間位に茅葺きの里があります

美山 かやぶきの里・北村

京都の街中が暑くて、人混みに疲れたら行ってみて下さい

街中より涼しく、のんびりできます

温暖化はどこ行ったの?と思うくらい涼しいので、ぶらぶら歩けます


懐かしい縁側に扇風機
外の景色も素晴らしく、美味しい飲み物も提供してくれる
(カフェギャラリー彩花)
インバウンド価格でも無いし嬉しい

今度は稲刈りの時期にお邪魔したいなと思います





6月は京都薪能が1.2日にあり、京都の風物詩となっておりますが、金剛流では金剛定期能もあります
金剛定期能は1月~6月まであり、7.8とお休みしまして、9月から再開します
いつもは月の2周目の日曜日に金剛能楽堂で開催しております
今年の金剛定期能のシテは6月に「夜討曽我」でした

シテは曽我五郎でして敵討ちに燃える弟役です
自分の側近達に形見を預け故郷へ帰らせ、兄と共に敵を倒しに行きます

敵の工藤祐経を討ったは良いですが兄は先にやられてしまい、五郎は鎌倉殿の御寝所に討ち入りますが捕まってしまいます

捕まえる役を兄、竜成(僕の本当のお兄さん)がやってくれました
後ろから捕まえてくるのを投げ飛ばすのですが、下から逆に投げ飛ばされ捕まってしまいます

お稽古では何度も兄を、このヤローこのヤローと、投げ飛ばしてストレス解消…ではなくお稽古しておりましたが、本番は少し右に傾いていました

もっと兄を投げ飛ばして、お稽古しとけば良かったかなと思います笑

しかし本番は一回!たぶんこれも一生に一回のおシテです
後悔しても本番は帰ってきません
いつも悔いなく全力でやるのがお能です
私達の時間、人間の人生も、人もいつかは無くなります
舞台に立てなくなるまで頑張って能楽人生を歩んでいきたいです

写真 上杉遥 有り難うございます