11月30日 埼玉 16時00分 

今日は。。。

寒波襲来

貧しいと寒さは『死』に直結します。
日本だと寒い地域で、クルマの中で過ごし、そのまま凍死に至るニュースは稀な方かなと思います。まして、主要都市では、その緯度の関連からも大雪が降って凍死に至るケースは稀かなと思います。が、アメリカは別。NYの緯度は札幌ぐらい。DCでも青森とか同じぐらいの緯度。勿論、沢山の要因がありますが、単純に寒さで言えば、国の最大都市や行政機能を持つ場所が、北東にあるのです。
そして、そこにあるのは貧富の差。冬になると教会がシェルターとなってホームレスなどの受け入れをしますが、収容人数にはそれぞれ限度があります。溢れた人たちは、極寒の外へ放り出されます。ジョン・グリシャム『THE STREET LAWYER』は、その厳しい冬のワシントンDCが舞台。もはや動くことのない唯一の財産にして我が家は、乗用車。ある晩、シェルターに入れず諦めてクルマで過ごす事に決めた若きホームレスの母と子供3人。。。そのシェルターで出される仕出しは、ボランティアで運営。そこを支援している街の小さな弁護士事務所。大手弁護士事務所で働く若き白人エリート弁護士がその弁護士オフィスで遭遇した事件を境に人生が激変して行きます。。。

誰の為の法?
その法の言う正義は誰の味方?
そして法を生業にする者の矜持とは?

音楽ギョーカイ時も、今のホテルマン業においても、
常に己に問うて来た『誰の為、何の為』。

日々の生活の中ではそんな余裕もないし、見失いがちだし、そして、そう、人によっては、お子様程度のお悩みで、甘々過ぎてナイーヴ過ぎる問い掛けでもあるけど、それでも、そう冬が来る度、この小説を思い出し、思うのさ、誰の為、何の為。。。

今夕紹介する作品は、コレ。

ダウン

CHUCK BROWN & THE SOUL SEARCHERS
1979年作
GOGO / FUNK / SOUL / MELLOW / RARE GROOVE
購入詳細不明

チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズ
1960年代後半に米ワシントンDCで結成されたザ・ソウル・サーチャーズが母体となってチャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズに変名したのが70年代中期以降。この名義で最初にリリースしたのが、本日のこの作品『バスティン・ルーズ』。後にDC付近のファンクをGOGOと呼ぶようになるのですが、その雛形のような表題曲他、GOGOと呼ばれるファンクが聴けます。GOGOは風味はラテン、グルーヴは同じ『うねり』の繰り返しが特徴なんですが、今となっては言葉で説明するのが難しいです。

この作品で、
夕暮れメロウと言えば、コレ。

ダウン
NEVER GONNA GIVE YOU UP

スウィート・ソウル。。。

アルバム唯一のスウィート・ソウルナンバーですが、
それはギャンブル&ハフとジェリー・バトラーの曲だからです、、、の、
NEVER GONNA GIVE YOU UP

暖を取るような暖かみ溢れるメロウネス
never gonna give you up

キミが居れば、この冬も乗り越えられそうだ。

それでは。