5月30日 埼玉 16時00分

今日は。。。

今夕紹介する作品は、
コレ。

ダウン

TERRY CALLIER / TIMEPEACE
1998年作
SOUL / SSW / MELLOW / RARE GROOVE
購入詳細不明

テリー・キャリアー
1945年米シカゴ生まれの希代のソウル系シンガー・ソングライター。
2012年逝去。
唯一無二の声とジャズ、カントリー、ソウル、ゴスペル、ブルーズなどをブレンドした都会的で繊細で洗練された独特のコード進行。世界を虜にした、このテリー・キャリアー音楽の最大の難敵はジャンル括りが出来なかった事でしょうか。レア・グルーヴなんて便利な言葉がなかった70年代の諸作も売れる事無く、80年代に入ってライヴ活動も続けるも、娘の親権を得た事で安定した収入を得る為に大学でプログラミングの学士を取る事を優先し、音楽シーンから消えてしまう。が、レアグルーヴの時代がやって来る。80年代半ばから後半に起きたレア・グルーヴの波。文字通りの『あの人は今』となったテリー。その間に66年のデビュー作から1973年の4作目までの作品がDJ諸氏やレコードコレクターを中心に人気に火が点いて高騰化。そして、97年に満を持して、アシッドジャズレコードから新作を出し見事に復活。その復活後に6作をリリース。最後の1作を除いて全てアナログ盤もリリースしていますが、この復活後の作品も、今では、どれも高騰化していて釣り上げ困難の状況なのです。
が、しかしです。一番の魅力はレコードではなく、もう観る事が叶わないライヴなのです。ブルーノート青山・東京で観たテリー・キャリアーのライヴ。あの大人な会場で打ちのめされて、泣いてしまったのさ。。。そして開演後のサイン会での会話は、ポール・ウエラーとの共演曲『BROTHER TO BROTHER』の話しをしたりは、もう何度か、このブログで話していますね。

この作品の相場は、8000円ぐらいかな。再発盤はナシです。かつては、それほどレアでもなく普通にある時はあるって感じで、1500円程度だったのですが、今では高根の花。

この作品で
夕暮れメロウと言えば、コレ。

ダウン
TIMEPEACE

ジャジー・ソウル・バラッド。。。

こんなにも優しいイントロで始まる曲がこの世にあるのかって思う、TIMEPEACE。
そのイントロからむせび泣くサックスは、ファラオ・サンダース。

ウクライナで起きてる事、
テキサスで起きた事、
そしてオイラに起きた事。。。

誰かが誰かを痛みつけて、安息を得る。
誰かが誰かを叩きのめして、安泰する。

それで心が休まるなら、もうヒトじゃない。

TIMEPEACE....

それでは。。。。