このブログを読んでくれてる人はだいたい知っていると思いますが、
Music Lifeでは弦を真空パックにしています。
(→「全ての弦を真空パックに!!さらに錆び・劣化を防ぎます!」)

簡単に言うと、「錆び・劣化を防ぎますよー」というのが理由です。
詳しくは上記リンクを見てみてくださいませ。
真空パックにした経緯・想いが伝わるかと思います。


昨日も真空パックにする作業をやっていました。



今回は
・ Magma Strings
・ Pyramid
・ DARCO
などを真空パックにしていました。

やっていて色々と気付くのが

「密封されてる弦でも不備のあるモノは多い」

ということ。


例えばMagma Stringsを見てみると、

Magma Stringsは弦が密封されていて、紙の外箱に入ってます。

弦の状態はこれ。



真空パックにするとこうなる。



除湿剤のシリカゲルを入れて真空パックに。


ベコンってヘっこんでるの分かりますかね?





真空パック前(右)と真空パック後(左)
(弦の種類が違うのは気にせず)




密封されてる弦なんだけど、真空パック=吸引・脱気をするとこうなる。

密封が完璧の弦はこうなるはずないんですよね。
こうなるということは「密封が密封ではない」ということ。
密封でないから中の空気が漏れていて、吸引できてしまうということだから。

もちろんこれはMagma Stringsだけに限ったことではないです。



昨日やったDARCOやPyramidの弦にも言えるし、他のにも言えます。

DARCOはMartinと同じ梱包方法です。
Martin・Darcoはほとんどへこみます。

ダダリオなども結構な確率でへこみます。
SIT Stringsも結構あります。
アーニーボールはあまりならないですね。

全てがなるわけではないし、同じメーカーでもなる・ならないはあります。

だけど、「密封=安全」と思っていたモノが、ベコベコ凹んで中の空気が吸えてしまうのは複雑な気持ちにもなりますね^^;

昔は楽器店で買っていて「錆びてた」「音がなんか違う」と感じたのはこういうのが原因だったんだなと分かる部分も。
密封が完璧でない物もあって、外にずっと置かれていてはそういうのが出てきてもしょうがないよね。

完璧というのは難しいけど、メーカーさんでもっと強固なものにしてくれたら助かるなとは思います。


それまでは僕の所では出来る限りの事はしておきたいです。

真空パックにすることで嫌な部分を気にしないで済むように色々とやっていきたいです。
それで喜んでもらえたら嬉しい!

昔に思った「楽器屋はこうなったらいいのになぁ」というのを少しずつではあるけど実現していきたいです。


【関連】
→ 全ての弦を真空パックに!!さらに錆び・劣化を防ぎます!
Music Life

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昨日やっていたら真空パックする機械が壊れてしまいました。
3か月くらいしか使ってないのに。。 パックした量はかなり多いからかな。。
いつも使ってるのが使えなくなるのは厳しいですね^^;