今日は久しぶりに映画を見た。

クリント・イーストウッド監督・主演のグラン・トリノ

グラン・トリノ [DVD]

あらすじ

妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人ウォルト。
人に心を許さず、無礼な若者たちを罵り、自宅の芝生に一歩でも侵入されれば、ライフルを突きつける。
そんな彼に、息子たちも寄り付こうとしない。学校にも行かず、仕事もなく、自分の進むべき道が分からない少年タオ。彼には手本となる父親がいない。
二人は隣同士だが、挨拶を交わすことすらなかった。

ある日、ウォルトが何より大切にしているヴィンテージ・カー<グラン・トリノ>を、タオが盗もうとするまでは ――。
ウォルトがタオの謝罪を受け入れたときから、二人の不思議な関係が始まる。
ウォルトから与えられる労働で、男としての自信を得るタオ。
タオを一人前にする目標に喜びを見出すウォルト。
しかし、タオは愚かな争いから、家族と共に命の危険にさらされる。

彼の未来を守るため、最後にウォルトがつけた決着とは――?

(Amazonより引用)


これは前からずっと見たかった作品。
wowowで放映されて録画したはいいけど時間がなくて見られなかった。

HDDの整理をしようと再生して見入ってしまいました。

イーストウッドが演じるウォルト。
この老人がとにかく偏屈。
周りのことが何でも気に入らない。
もちろん息子たちの事も。

そんな心を閉ざしたウォルトがあるきっかけ(あらすじに書いてありますがw)から隣に住むタオや家族との触れ合いから心を通わせていく流れはとてもいいです。

タオのお姉さんのスーがかわいらしいのも良し

また差別用語多用なのもすごいなと。
それぞれの人種が抱く軽蔑の念・蔑視する様が描かれている。

これがあるからこそウォルトの心の動きが際立っているように思えた。

硬い映画ではあるけどクスっと笑ってしまう演出や会話がたくさん配置してある。
床屋との会話はあれは面白い。
差別用語はここでも使われているが、愛情の裏返しのように使われているのも印象的。

色々と見所はありました。
細かい所を見ていくとキリがないかも。



後半でちょいと悲惨な場面あるんだけどこの悲劇がなんかミリオンダラー・ベイビーと通じるところがあったように感じた。
この場面を見た瞬間「ミリオン~っぽい」と思った。

と、通っぽい事書いてますがイーストウッドの作品って実はミリオンダラー・ベイビーしか見たことがないんだけどね。


・・・


書きたいことあるからネタバレしちゃうねw

タオがいじめられて
ウォルトがやった奴ボコボコにしたんだけど、
さらなる悲劇が起こる。

「暴力に対して暴力では何も解決しない」

こう言いたいのかなと感じた。
ラストもまさにこの事だと思う。

またウォルトはアメリカを表していると思う。
昔ながらのアメリカ人。
白人至上主義。
イエローやブラックも嫌ってる。

このアメリカが暴力に対しての暴力では何も解決しないと結論を出した。

これって自国のやってきた事・やっている事へ異議を唱えている作品だと僕は感じた。
9.11のが良い例かも。


なんか色々と考えさせられる作品でした。

自分だったらどうするのかな・・・。

これはミリオンの時にも思いましたね。

最後彼女の意思を尊重すべきか自分の希望を選ぶべきか・・・。

・・・

考えてしまいます。。


グラントリノ。

じわ~って沁みる映画です。

機会があれば見てみてください。

最後の歌も良いですよ~♪


イーストウッド監督の新作も気になります。

・・・名前忘れちゃったけどw