10日土曜日


友達が亡くなりました。


学生時代からの友人で


在学中も卒業してからも一緒に旅する仲。


結婚して関東に行ってからも


帰省した時はランチに出かけ


会えない時は


長電話。


そんな関係がずっと続くと思っていたのに。


春に電話で


「食欲がない。少し痩せた」と話してたのですが


自律神経からくる胃腸炎だと思っていたみたい。


6日に久しぶりの電話と喜んでいたら


「明日からホスピスに入る。今までありがとう」


声はしっかりしていて30分以上話したのですが


余りのショックに


聞きたいこと伝えたいことは


何も聞けず何も言えず。


あっという間でした。


身体の芯がなくなったようなふわふわした感じが


続いています。



予約していたヘアサロンに出かけて


そんな話をしたら


そのスタッフさんも


大切な友達を亡くした経験があるとか。


それを聞いた途端に


この「でんでんむしのかなしみ」という本を


思い出しました。


殻に悲しみをいっぱい背負ったでんでんむしが


他のでんでんむしに「こんなに悲しい」というと


「私も同じ悲しみを背負っている」と


言われる話。


同じような悲しみは誰でももっている。


最後に


私は私の悲しみを堪えていかなければいけないと


気づくのです。


喪失感や悲しみは減るものではないけれど


堪えていかないといけないと


思う年の暮れです。