４３歳で、３歳年下の妹が、去年から癌治療で入退院を繰り返しています。

闘病のサポートで、高知の自宅から埼玉の妹の家を行ったり来たりしていますが、埼玉に滞在中、イオンで妹と買い物に行ったときのエピソードです。

今まで妹と私は、歳も近いということもあって、買い物や旅行など２人でよく行ったりしていました。

妹は、私よりも背が高く体格もよかったということもあってか、妹の方が姉に見られることが多く、その度に妹はショックを受けていましたが・・・

その気持ちを私も体験する日がきたのです(笑)

先月、妹が自宅療養の期間のときに、一緒にイオンへ服を見に行きました。

２人で見つけたお気に入りのショップです。

お気に入りのショップ内を、妹とあれこれ言いながら見て回り、気に入った服をそれぞれ試着しようと、一緒に店員さんに試着ルームへ案内してもらいました。

店員さんは、イオンでは若い方が多いのですが、そのお店は５０代とみられる店員さんが何人かいます。

案内してくださった店員さんも５０代くらいの方でした。

とても親切に、気に入った服に関して、アドバイスをしてくれます。

そして、２部屋並んだ試着ルームへ妹は右側の部屋へ、私は左側の部屋へと案内されたときです。

店員さんは、私にさらっと小さめの声で、「どうぞ、お母様はこちらへ・・」

　ん　　

今、　お母様と聞こえたような

でも、まさか４３歳の妹の母親に見えるわけないよね～と聞き流して、試着して、妹も私も気に入った服をそれぞれ買うことに。

そして、その店員さんとレジに向かいました。

妹のお会計をしている時に、現実が訪れたのです・・

店員さんは、妹に言いました。

「いいですね～。お母様とご一緒にお買い物できて。」

えっと・・やっぱり・・・(苦笑)

今度は確かにしっかりと聞こえましたよ

お母様と～

言われた瞬間、妹と顔を見合わせ、しばし沈黙。

妹が、「お母様というか姉なんですけど～」と笑いの方向へ

店員さんは、「すみません～」と気まずそうでした。

今までは年齢よりも若く見られていたこともあったので、あんなに面と向かって、確信をもって妹の母親と見られ、正直ショックでした。

忘れていたけど、私にも乙女心があったのです(笑)

ショックを隠し切れない私に妹は、「私、このカツラかぶると、すっごく若く見られるんだよね。」と慰めてくれました。

確かに肩につくくらいの長さのストレートのウイッグを被った妹は、とっても若々しく見えます。

でも、沈んでばかりはいられないと思い、改めて、なぜ母親に見られたのだろうと考えてみました。

以前、前世をみてもらったときに、子供との関わりがたくさんあったということや、母性の象徴でもある弁天様がついていてくださっていると言われたことを思い出しました。

今、子供はいないのですが、私ことを「お母様」と言ったその店員さんは、きっと、私の中の母性を感じ、母親と見たのかもしれないと思うことにしました。

そう思ったら、沈みぎみだった気持ちが晴れたのです

ポジティブシンキング

ネガティブな気持ちに陥ったときに、そこで終わらず、どうしてそうなったのか掘り下げてみて、ポジティブな気持ちで締めくくるようにするとよいと思います