6月、私の故郷、群馬県桐生市に隣接している、栃木県足利市へ行って来ました
足利市といえば、室町幕府を開いた足利尊氏の発祥地です。
その歴史ある足利市に、日本最古の学校、「足利学校」があります
「校舎」
室町時代から既に存在し、戦国時代の末期には学生数は三千人いたそうです
かの有名な宣教師フランシスコザビエルは、足利学校の事を「日本国中最も大にして、最も有名な坂東の大学」と記録しています。
「学校門」
学校門をくぐり、真っすぐ行くと、儒学の祖である孔子が祀られた「孔子廟」があります。
「孔子廟」
1668年に徳川家綱の創建によるもので、国内に現存する最古の聖廟です。
足利学校で教えられていた学問では、儒学が中心で、他には、易学、兵学、医学が教えられていたそうです。
儒学と聞くと、何やら難しい学問と思ってしまいますが、平和な社会を築くための、実践すべき、道徳、礼儀などを孔子が説いた教えです。
孔子と弟子との語録、「論語」は、処世哲学・人生哲学のバイブルといえるもので、足利学校では、『論語抄』1冊 100円・『かなろんご』1冊 150円で販売していました
私も一冊購入しましたが、冊子が薄く、字も大きくて読みやすいです
そして、何といっても、現代でも通ずる大切なこと、他人に対する思いやりの情や、正しい判断をする知恵などを分かりやすく書かれていて、とても勉強になります
では、その論語の中から・・
”その人を知らざれば、友を見よ”
「その人がどのような人間か知りたければ、その人の友人を見ればわかる」
”類は友を呼ぶ”ですね。
主観的に見れば、自分の周りに集まる人や物事は、自分の思いや行いが引き寄せたものであるので、”自ら責任を持つことが大切”と言えるのかと思います。
そして、孔子の中で最も有名な名言・・
子曰く「吾 十有五にして学に志し 三十にして立ち 四十にして惑わず 五十にして天命を知る 六十にして耳順い 七十にして 心の欲する所に従いて矩 のり を踰えず」
孔子は言う
私は 15歳で学問に志した。
30歳で 自信がつき 自立できるようになった。
40歳で 心に惑いがなくなった。
50歳で 天の使命を知った。
60歳では 耳にどんな話が聞こえても動揺したり 腹が立つことは なくなった。
70歳になると 自分のすべての行動は 道徳の規範から 外れることはなくなった。
”天の使命を知る”
人は、自分の本当の使命が、これだと自分で納得したときに、怖れは無くなり、人生に喜びを持って大きく邁進できるのでしょうね。
このような、2500年以上も前の孔子の言葉の数々が、今現代でも迷い悩む人たちの心に光を当ててくれてるのだと思います
足利学校で、学生に戻り、孔子の教えに触れる一日でした。