先日勉強に関する事で息子が泣いた。
息子の名誉のために書いておくが、よく泣く子ではない。ただ、己の知的能力を思い知った時は普段抱えている思いが溢れ出てしまうのだ。
先日はこれまでで一番泣いた。
僕にしがみついて泣く息子の体温を感じながら息子の気持ちを考えた。
息子は自分の将来を恐れている。
健常児なら「何とかなるだろう」で進んでいけるが、出来ない事が沢山あってハンデばかりの息子が楽天的になれるはずがない。恐れは当たり前だ。
息子の未来のイメージを勝手に想像すると、それは、希望の光、楽天さ、悲しみや辛さをすべて吸い尽くす闇だ。だから闇は見ない。つまり、将来を考えない。
働くこととか社会を知らない、不安を正しく処理する情報も実感もない今の段階でそれは正解だろう。
親が子供の将来を考えてあれこれ工夫するのは当たり前だ。でも、「将来のために今やっておこうよ」っていうアプローチは、未来を悲観している息子には毒だ。だから「将来のため」ではなく、別の何かに置き換えてアプローチする必要がある。
たった14で未来を悲観する事がどれほど辛いことか。深い深い悲しみに蓋をして今は進めばいい。
未来はしばらく禁句にしよう。