5月20日は ダンナさんの誕生日でした。
お祝いをどうしようかと迷いつつ、
思い切って 熱海の温泉宿を予約しました。

上を見ればキリがないでしょうが、
普段の旅行であれば決して泊まることのないお宿です。

ゆっくり堪能するために
早目の2時過ぎにチェックイン。

シックなロビーを抜けて
石畳を進みます。

なぜか中国の兵士が衛る橋を渡って、
((あ、うん)の表情。)

橋の向こう側に日本家屋の集落が??

そのうちの一軒、
ここが私達の今日のお部屋だそうです。
離れって想像してたのと違う~。
我が家に帰って来たようです。
(もちろん、こんなお宅には住んだことはないわけですが)

お部屋は純和室。
50年前に建てられた数寄屋造りの建物だそうです。

天井は板を編んだ板で飾られていたり
全部、異なる大工さんが趣向を凝らして建てられたとかで、一軒一軒、違う造りになっているんだとか。
しっかりと建てられた建物は 時間がたっても古びれず 時間がたつにつれ趣を増していくようです。

水回りもお洒落。

内風呂も温泉が出るんだそう。
かけ流しでどうぞ、と。
小さいけれど雰囲気があるなぁ。

内風呂も気になるけど、やっぱり大きなお風呂に~。
また 橋を渡りまして お風呂の建屋に。
こちら 女風呂です。

誰もいなかったので写真を撮ってみました。

塩分の効いたお湯。
しっとりした肌触り。

翡翠風呂。
毒素を出してくれるんだとか。
貸し切り状態でゆったり満喫。
山の疲れもスッキリ取れます。

お部屋に戻って まったりした後は
お楽しみの夕食です~♪

素敵な食事処に移動します。


部屋出しではないけれど、
食事は個室です。

お料理は盛り付けも美しい。
見ただけで手の込んだお料理だと分かります。

前菜
鱒の手まり寿司、子持ち昆布、蕗白衣掛けクコの実、長芋真砂和え

ホタルイカ木の芽味噌

こごみ

エンドウ豆すり流し アイスプラント。

吸い物
あさり安平

お造り

焼き物
朴葉の上で焼かれていて薫りがいい。
米ナスもトロトロ。

じっくり焼いたヤングコーンも美味です。

煮物
お出汁が効いてます。

3種類から選べるメイン。
熟成肉のステーキにしました。

焼き加減、最高!

止め肴
春キャベツと茗荷の水晶寄せ。
青さのジュレがなんとも良い香り。
最後のお料理。
こんな言い方するなんて初めて知りました。
そして、なんてきれいなんでしょう。

お食事
アミ海老の焼おにぎり。

出汁をかけていただきます。
本当にしみじみ美味しい。

デザートは
クレームブリュレ、焼き芋 黄身ヨーグルト、
粟麩チョコレート、フルーツ。

なにもかも 最初から最後まで
本当に美味しくて、感動しました。

なにより感心させられるのは
仲居さんがお料理の1つ1つを材料から料理法まで 丁寧に説明してくださること。

覚えるのも大変だと思うのですが…

聞くと、板長さんは かつて「料理の鉄人」にも声がかかったほどの腕前の方だとか。
そして、使う水もわざわざ汲みに行くほど こだわって料理されているそうで、
それを知って なんとかお客様にも伝えたいと頑張っていらっしゃると。

そういうのを知ると ますます味わい深く
とても心満たされた食事でした。

お腹いっぱい、お酒も飲んだら
昼の登山の疲れもあって バタンキュー。
(表現、古っ(笑))

夜明け前に目が覚めてしまいました。
明るくなってきました。


また、貸し切り朝風呂。
あぁ幸せ。

部屋に戻って一眠りして目覚めると
朝食。
これがまた素晴らしい。

お魚は焼きたて。
よくある冷めて硬くなった焼き魚は苦手です。
普通は仕方ないですけどね(^_^;)。

そして、ご飯は釜炊き!

そして、デザートのマンゴープリン。
パティシエになりたかった板長さんの手作りだそうです。
滑らかで美味しかった。

食後に最後のお風呂に入りまして
夢のような時が終了。

いいお宿というのは お部屋やお料理もさることながら、やっぱりサービスが洗練されているのですね。
仲居さんの手際にプロだなぁと感じました。

こちらのお宿は『あたみ石庭』。

滅多に来れないですけれども
至福の時間を過ごすことができました。

次はいつ来れるかなぁ。