
人はなぜ山に登るのか、とういう
副題がついています。
前人未到の頂に挑戦し続ける登山家の話かと読み始めたら、どうも違う様子。
山伏の特殊な世界が語られ
「語られぬ」禁断の山の歴史が明らかになっていくのかと思いきや、
その後は相対性理論やら 数学やら
山に戻ったと思ったら
いろんな遭難事故や
登頂のエピソードや
登山家も とにかくたくさん登場。
もう話があっちこっちバラバラで
何がなにやら…なんですが
あらゆる角度から山に登るという行為を
解明しようと 自問自答しているよう。
苦しい先にある達成した時の喜び。
そして さらに難しい(辛い)方へと追い込んでいってしまう気持ち。
突き詰めていくほど 命の危険が高まるのに止められない。
私レベルでも(私はもうちょっと 追い込んだ方が良いが)
ちょっと感じることがあります。
いろんなエピソードと共に
本や映画の紹介なんかもあるので
これ、読んだな~とか 今度 これ読んでみようなんて思いながら読むのも楽しかったです。
正直な感想としては…
話好きな山好きのおっちゃんが
気ままに話してるのを聞いてるみたいな本でした。
聞いてみたいけど、
…飲み屋で。