ミリ6th仙台のAngel公演が近づいてきたということで、今更ながら僕が思う虹色lettersの歌詞の“““良さ”””について色々書きました。
ぶっちゃけこれをわざわざ書いてしまうのは爆裂野暮なんですが、どうしても伝えたくなったっちゅうことで許してください。
あくまで僕個人の考え方ですが、虹色lettersの歌詞は最低限の言葉で最大限まで二人の物語が表現されています。あえて直接的な表現を削り、二人の視点からの情景描写だけで聴き手に感じさせる美しさがこの曲の最大の魅力です。
※ここから話すのは歌詞が持つ物語性の話なのでドラマパートとはまた別の話だと考えてください。
ドキドキと不安胸に 真新しい制服で
靴箱で深呼吸した あの日覚えてますか?
話したいだけどなぜか
怖がって強がってばっかり
そんな僕の隣席の 君が笑いかけた
(いつからか)目で追っていたり
(いつだって)考えていたり
(そう君の事)意識しちゃう度に
どうしても伝えたくなった
君といた虹色のdays
言いそびれた溢れ出す言葉たち
突然だけど文字にしたの…
読んでね(stay for me.your smile)
僕といたその全ては
君にとってどう映っていたのかな?
本音とちょっとの嘘を混ぜた
未送信letter
一番の歌詞で最初に注目してほしいのが、歌詞の中に「友達」というフレーズが一切出てきてないという点です。
ですがこの歌詞だけで新入生の二人(ドラマCDに準拠するなら転校生)が出会い、徐々に友達になっていくストーリーが見えてくると思います。
あえて「友達」というフレーズを使っていないのは、二人の視点から語られるこの歌詞の中で友達になったことは当たり前であり、今更言うまでもないという風に考えられないでしょうか。エモいですね。
さらに「あの日覚えていますか?」や「君といた虹色のdays」、「言いそびれた溢れ出す言葉たち」という歌詞から過去の話をしている、つまり現在から過去を回想しているというということが分かります。
では現在はどこなのか?それは2番から分かっていきます。
グランド沿い 桜並木
三度目蕾 つけているね
咲く前だけど…まだ だけど
「今から」「だね」「撮るよ!」
2番の冒頭です。ここでも直接時間経過を表す言葉が使われていません。
しかし桜が3度目の蕾をつけた、という歌詞から入学した春から3年が経過していることが分かります。
そして蕾が咲く前だけど撮る、ということは4月になる頃には既に撮れなくなっている=もうすぐ卒業してしまう、という風に読み取ることが出来ます。
たった二行の情景描写でここまで表現するとかKOH天才か?
僕の手を引くその目に うっすら光る雫の
意味を理解して写った くしゃくしゃな笑顔
ここが個人的に虹色lettersの歌詞の最すこすこポイント。
注目してほしいのが、別れの寂しさから流す涙を『うっすら光る雫』と婉曲的に表現しているのに対して、『くしゃくしゃな笑顔』はそのままにしているという点です。
『涙』という後ろ向きな言葉はあえて使わず、前向きな『笑顔』という言葉はそのままにする意味はなんなのか。
二人はこの別れを悲しいものではなく前向きに捉えようとしている、本当は寂しいけど涙ではなく笑顔で別れたいと二人は考えているんじゃないでしょうか。
(いつまでも)続きそうな
(いつの日も)当たり前のような
(そう日々だって)一つ一つまだ
足りない離れたくないよ
はい出ました。
ここに来てついに二人の「離れたくない」という思いが超絶ストレートに表現されています。
ここまであえて直接的な表現を使わず二人の感情を表現してきた中でのこの歌詞。
我慢してきた思いがついに溢れ出してしまった、という感情の流れが伝わってくると思います。
忘れずに 覚えていてね
笑顔のまま またねってバイバイをしようね
そして、最終的に二人は笑顔でさよならをすることを決めました。
またねという言葉を使っているのは、二人がまたいつか会えることを願っているからでしょうか。
曲の中の2人の物語はここで終わります。
この後実際に2人は再会できたのか!?
いったいどうなってしまうのか!?
真相はCDのドラマパートを聞いて確かめてみてください。
(特に仙台公演の前にドラマパートをちゃんと聴いとくとより楽しめるらしいですよ)
ここまで長々と御託を並べてきたわけですが、実は虹色lettersの本当に“良い”点はもう一つあります。
それは――――。
角元明日香さんと桐谷蝶々さんの身長差です。
ありがとうございました。
終
歌詞はここから引用させてもらいました
⇒http://blog.livedoor.jp/v4paste-million/archives/8148486.html