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とあるランナーの足あと

フルマラソンのサブスリーを目指すイチ市民ランナーです。リアル/2次元問わず一生懸命な人達を応援しています。

しばらく更新が滞っていましたが、そろそろ充電もできたので再開します!

テーマに選んだのは人工知能
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いつか取り上げようと思って、避けて来たテーマだったのですが、今かな?と思うきっかけがあったので、取り組んでみます。

なぜそう思ったかと言いますと、ここのところ人の思い込みについて考えさせられることが色々な分野で続き、それを取り除く可能性が人工知能なんじゃないかと思うようになったのです。

避けて来た理由としては、人工知能が人を支配するだの、シンギュラリティだの、人工知能をもてはやす昨今の風潮に疑問を感じていたからでした。
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「作るのも使うのも人間だろーが!」という思いがありましたしね。

それが、ある本を見つけて印象が変わりました。NHKスペシャルの取材をもとに出版された「人工知能の核心」です。
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1996年の将棋年鑑で、コンピュータがプロ棋士を負かす日は?という質問に、軒並み「来ない」と否定する中で、唯一2015年と予想していた羽生善治氏。

事実、2014年にはプロ棋士がコンピュータに負け越し、2015年にはプロ棋士がコンピュータの打ち筋を分析して臨み、リベンジを果たしたと言います。
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その羽生氏が取材に参加して、人工知能の開発者と対談するという触れ込みにすっかり引き込まれてしまいました。


まず驚いたのは、人工知能を積んだ囲碁ソフトが無駄な情報を減らす「引き算」の概念を持っているということです。

過去の何百万局という膨大な対局データを記憶し、1秒間に何億局面のパターンを計算するコンピュータの腕力で戦うものだというのは想定の範囲内でしたが、

それだけではなく、この局面でこの手を打つと上手く行かないことが多い、だからこの手は評価を下げて計算を後回しにしよう、という発想がコンピュータにも組み込まれていると言うのです。
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そして、もう一つ。

アメリカの警察で、パトロール先を考える人工知能を投入したところ、経験豊富な警官なら「この時間この場所なら安全に決まっている」と口を揃えて言う地域のパトロールを繰り返し指示したそうです。

そして、その通りパトロールをしたところ、その街の犯罪率は劇的に低下したと言うのです。

これには、人間の思い込みに囚われず判断できたこと、そして、安全と思われやすい場所はパトロールも少ないため、犯罪者にとって逆に穴場になっていたことも影響しているのでしょう。
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引き算の発想も思い込みも、膨大な情報を人間の脳が処理するには限度があるので割り切る、または諦める、という観点の選択肢であって、

計算能力も記憶能力も加速度的に進化を続けるコンピュータの人工知能とは無縁のものじゃないかと思い込んでいました。

それが解き放たれたのは個人的には、頭をガツンとやられた感じで、再びブログに手をつけたというわけです。笑

ということで、来週から人工知能の深い部分に潜り込んで行きますので、ご興味ある方は是非お付き合い下さい!