出産シリーズ最終話にしたいと思います
そんなこんなで1時間車にゆられ、8時頃産院に到着。やっとの思いで部屋に入る。布団に寝転びまず診察を受けようとするのだが、その間にも陣痛の波がくるのでどうしていいか分からない。
見るなりすぐに「分娩室」へ案内される。助産師さんが肛門のところを押さえてくれるとしょっとホッとする。陣痛の合間をみて分娩室へ抱えられるように入る。
あー
もう抑えられない。陣痛がくると自然に声が出て、いきまずにはいられない。布団の上に横になり、丸まっている感じ。先生が穏やかな声で"背中を丸めて"”力抜いて”などと上手く声をかけてくれる。
時々お湯に浸した脱脂綿でお尻を拭いてくれている。何が出ているのだ?!
今陣痛室に入ったばかりなのに”もうすぐそこに頭が触れるよ”と。
そんな感じを30分ほどすごし、「次の波がおさまったらそろそろお風呂に入ろうか」と言われる。
あー、もうすぐ産まれるんだー
Tシャツ一枚になり、お風呂に入る。思ったよりぬるめ。
このTシャツは、旦那が社員旅行で沖縄に行った時、手作り工房で作ってくれたもので、お腹の部分に大きなシーサーが描いてありました。シーサーは守り神、ということで、出産のときはこのシャツと決めていました。
不規則だけれど短い間隔で陣痛がきて、そのたびに4~5回いきむ。いきむといってもすごく力を入れてきばった覚えはなくて、自然な感じだった。常に呼吸だけしてた感じ。浴槽にもたれて、首枕をしてくれているので陣痛がないときは結構楽だったかな。
そしてお風呂にもたれて座って入っている状態なので、自分のあそこが良く見えるのです。
排臨、発露になってもまだ膜が破れずにいて、「触ってごらん」と言われて手をやると、強靭なゴムのような手触りで、膜と羊水に包まれた頭が触れる。膜一枚隔てて黒い髪の毛が見えてるよ!!
会陰がパンパンで、ちょっと出血してるよう。(もちろん会陰切開はなし)そのパンパン加減が気になって仕方ない。裂けるかもしれない恐怖が沸いてくる。。。先生が、あまりいきまずファーファーという息で、と言う。
力を抜くのも大変だが、できるだけ水に体を委ねるよう努力する。
旦那は真横にいて私の腰の下に手をいれ支えてくれている。その旦那も、助産師さんもみな一緒になって呼吸をしてくれている。そんなことを数回繰り返し、
9:24 少しの違和感とともにつるりとベビー誕生!!
先生が首とお尻を上手く持って、水面に上げたその手で私の胸に抱かせてくれる。元気な産声。
ふと見るとかわいいおちんちんが付いていた。男の子だ~
性別は聞いていなかったから名前はどちらも考えていたんだけど、女の子の気がしてたんだよね~。だから男の子でちょっとびっくりだけど、あなたは「大裕(だいすけ)くん」だよ。
大裕を胸に抱いたまま、へその緒もつながったまま浴槽の外に出て、シャワー椅子に座ってぬれたシャツを脱ぎ、バスタオルにくるまれて布団に寝転んだ。
まだへその緒がついたまま、大裕が胸の上にうつぶせに乗せられる。先生に促されてへその緒を触ると、まだとくとくと脈を打っていた。
そのまま初めての授乳。大裕はへたくそだったけど、生まれたての赤ちゃんは、お母さんのお腹の上に置いてやると自分でおっぱいを捜してくわえにいくことができるんだそうです。これも赤ちゃんに備わった生きるための素晴らしい能力ですね。
そんなこんなしていると、少し痛みがきて、生温かい感覚とともに胎盤が娩出されました。
しばらく写真やビデオを録ったり、待機してくれていた母にも入ってもらったりして安堵の空気が広まったところで、へその緒を切るときがきました。前から旦那が切ると決めていたので、先生の指導のもと、はい、ちょっきんな。みんな笑顔でちょっきんな、の写真が撮れました。
ひとしきり写真やビデオ撮影のあと、先生が胎盤を見せながら、「これが3枚の膜で、へその緒の血管が・・・」と説明をしてくださいました。最初は鉛筆の先ほどもない小さな点だったものが、これだけの形を作り出して、一つの生命として私の手の中にあることに感動を覚えました。
骨盤を保護するベルトを巻いてもらい、ハイハイをしてお部屋まで戻る。このときに歩いてしまったら骨盤にえらい負担がかかって歩けなくなったりするんですよね。先人の教え。
そしてまだ湯気のあがっている大裕とぴったり寄り添っての生活が始まるのでした。
出産体験記これにて終了! 読んでくださってありがとうございました。≧(´▽`)≦