昭和の陸海軍には、リーダーと責任の関係において、まことに香しからざる3つのタイプがあった。
1.権限発揮せず責任もとらない
2.権限発揮せず責任だけとる
3.権限発揮して責任取らず

どちらかと言うと、トップの指揮官が細かく口を出すのは敬遠される気味が大いにありました。とくに部下の参謀たちがそれを嫌ったんです。そこが日本型リーダーシップの独特なところなのです。

「六韜」ろくとうより,「将には五材十過あり」


「五材」:「勇・智・仁・信・忠」五つの資格

勇なればすなわち犯すべからず

智なればすなわち乱すべからず

仁なればすなわち人を愛す

信なればすなわち欺かず

忠なればすなわち二心なし


「十過」やってはいけないこと

一 勇敢すぎて死を軽んずることなかれ

二 性急に,前後をわきまえず速断してはならない

三 強欲で自分の利益のみを考え,部下のものまでとりあげてはならない

四 思いやり心強く,決断ができなくてはいけない

五 智略戦略を心得ているが,いざというときに実行できないのはダメ

六 軽々しく誰でも信用してはいけない

七 潔癖であるけれども,包容力がなくて人を許すことが出来ず,侮辱されるとすぐ怒りだす者もダメ

八 智慧はあるが頼りがいも責任感も感じられない者もダメ

九 自信過剰でなんでも自分でやらないと気が済まないのもダメ

十 それとは逆に,なんでも人に任せてしまうこともダメ

クラウゼヴィッツ「戦争論」より
7つの要素
「勇気」:危険にだじろがぬ勇気。責任に対する勇気。
「理性」:判断力と決断力
「沈着」:適切な処置を適時行える精神状態
「意思」:損失、疲労、苦痛に耐え、それらを跳ね返して情熱と希望を燃え上がらせる精神力
「忍耐力」:緊張と苦難に耐え得る体力と精神力
「感情」:平衡感覚のある感情、粘り強く巌も動かす
「強い性格」:ぐらぐらしない。ただし、頑固ではない