最愛の人の帰りを待っています

最愛の人の帰りを待っています

あなたはあなたのパートナーが、事故の後遺症で生まれた人格で、もう一人の自分のため、あなたを残し永遠の眠りを選んだらどうしますか?このブログに書いている内容は私が体験している全てフィクションの様なノンフィクションです。

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ものすごく久々の更新です。
何だかここ半年が6ヶ月ではなく、6年くらいに感じる半年でした。
だいぶ、感情も落ち着いてきたので、たぶん今の方が冷静に書けるかもしれません。

初めて読まれる方のために...
私が書いているのは、だいぶ時間が経ってから書いてる日記みたいなものです。
相手がいる事なので、省略したりする事はあっても、全て私の身に起こった、ノンフィクションなんです。

初めて逢う約束をした日の話までしましたよね。
初めて逢う日の前日、ケガをして肋骨にヒビが入ったけど彼は約束通り、逢いに来てくれました。
彼が約束時間より30分も早く着いたので、急ごうと思ったのですが、彼からのLINEにはこう書かれてました。

「花屋さんの前にこう言う服装で立っています。遠目で見てから見た目がダメなら帰って構いません。僕は30分だけ待ってのりっちさん来なかったら帰ります。」

私は、そこまで似てるんだと思いながら、

「帰る事はありません。今、職場出たんで10分だけ待ってください。」

と返して向かいました。
花屋の前でキョロキョロしてたら、目が合う男性がいました。
正直、第一印象は事故で老けてしまったとしても30代にしては老けてる...印象で、髪型も少し変だし、ダボダボとしたスーツ姿に笑っちゃいました。
似合うのが何一つなくて、一緒に歩くのが少し恥ずかしい感じでしたが、何か嫌いではなかったんです。
今まで、いやその時までの私なら、付き合うなんってあり得ないと相手もしてなかったと思います。

レストランの予約まで時間が空いたんで、脇腹を抑えながらのゆっくりした散歩が始まりました。
約30分くらい歩きながら、色々話しました。
そして、レストランでも...今になっては思い出したくても、思い出せない色々な話をしました。
心が温まる不思議な時間でした。

彼は1ヶ月以上、私とのやり取りで言葉で表せない感情で惹かれたと言ってくれました。
それは私も同じでした。
恋愛感情でもなく、友情でもなく、初対面のはずなのに他人とは思えない...
今思うと、その感情がソウルメイトに出逢った時の感情だったとわかりますが、その時はよくわからなかったです。

ちょうど、彼と出逢う前に付き合っていて、収入もいいし全て条件はいいけど性格に難ありのA君と一緒にいる時とは大違いでした。
食事をしているだけなのにこんなに癒やされるなんって...

彼は恋愛観について色々話してくれました。
趣味が危ないので、いつ死んでしまうかわからないし、実際頭を怪我していて記憶喪失も経験しているので、一生結婚するつもりないし、無責任に結婚もできない...それでも側にいてくれないか?
もし、別れる事になってもその時は心を分かち合えるお友達の様な、家族の様な関係になろう。

私は納得する部分もありましたが、結婚のところは妙に引っかかり、少し悩みました。
でも...嘘をつく様な人には見えなかったんです。
私たちがお付き合いを始めるにはそう時間はかかりませんでした。

食事が終わり、彼に送ってもらうタクシーの中で約束していた、義理チョコのあまりを渡しました。
あんなに喜ぶと思わなかったんで、嬉しかったです。
チョコは一つだけなのに、それを半分にして私に渡しました。
一緒に食べると美味しいよって...

もう二度と彼と一緒にチョコを分け合って食べる事はできません。
もう、涙なんて出ないと思いましたが...
やっぱり出てしまうんですね。
今日はここまでにします。
半年とか開けずに、近々更新します。