先日、ニュースで敬宮愛子内親王が小学校への不登校になったと報じられた。

その後、学習院初等科による会見によると、奇声をあげたり廊下を走り回る、また物を投げる男児がいるとのことであった。皇族が内部にいるのだから、それなりの身辺調査はしているだろうし、お受験で有名な小学校であるから、受験を勝ち抜いたそれなりに洗練された人がいると思ったら、実態はこのようであったと言う事で少しびっくりしている。ただこちらが一方的に妄想で生徒がこのようだと固定概念を持つことは好ましくないしスマートではない。

不登校になる子も、学校内で暴れることも日本全国どこでも見られる光景だ。またまだ低学年であるから数日休んだだけで、ここまで周りは大騒ぎすることではないと思うが、注目しなくてはならないのが、このような現象はまさに学級崩壊ではないか。本来はこのような生徒には教師が視線を注がなければならないし、誰かが傷つく前に、学校側で問題は把握しておかなければならない。皇族を特別扱いするしないに関わらず、全国の学校でこのようなことがなされているのだろうか。きちんと生徒に叱れる教師が機能しているのだろうか。

今回の件で、上にも述べたが、本人とクラスメートはそこまで大きな問題だとは思っていないはずで、周りで過剰に反応する必要はないと思う。メディアが変なように報道をすれば、今回問題児として扱わている男子が逆に心に傷つき、負の結果しか残らないと思う。Twitterにも書いたが、不謹慎ながら、これはまさに学級崩壊の象徴の事柄になった気がする。文部科学省、学習院をはじめ全国の現状をしっかり大人は見なくてはならない。

では、なぜここまで過剰な報道に繋がったか。それは皇族、日本国民統合の象徴である故、興味が湧くのは自然であるが、最初に発表したのは東宮大夫である。彼の口から発表する必要はあったのか。それは十分に今後検討されなくてはならない。

一部報道機関による取材でしかないが、宮内庁は敬宮愛子に関して自閉症関連の教育施設と接触しているとのことだ。これは憶測記事であり、このことに雅子妃殿下も頭を悩ましているらしいが、事実関係は不明だ。もしかしたら、今回の不登校の問題もそれと関連がある話かもしれない。事実は時間の流れと共に歴史が明らかにしてくれるだろう。雅子妃殿下自身の問題も含め皇太子殿下の周りは複雑な案件を抱えるが、複雑に見えてよくよく考えると、皇族では珍しくても、日本中でよくある問題が浮き彫りになっただけ。それだけ皇族が国民に近づき、またそういう問題に立ち向かうことこそ、平成に生きる皇族の宿命なのかもしれない。

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