年末から年始にかけてテレビでの出演をよく目にするAKB48に注目している。だからと言ってメンバーが誰だかも分からないし、秋元康プロデュースで秋葉原を拠点に活動していることしか知らない。どちらかと言うと、アイドルビジネスとしてどのように成長していくのか興味がある。

グループ自体は新曲「RIVER」がオリコンでも1位を取り、2009年年間女性アーティスト初動枚数ランキングで他の錚々たるアーティストを押さえて17.9万枚で1位を獲得。前作からのほぼ倍増だそうで、確実に市場は拡大しつつあるように思える。聴いてみた印象は、楽曲やダンスの完成度が非常に高い。

かつては「モーニング娘。」が2000年代初頭にアイドルグループとして一世を風靡したが、低年齢化や中心メンバーの引退などが響いて、衰退期に入った。またビジネス形態は以前のアイドルとは変わらず、歌手活動よりもバラエティ番組に仕事をシフトしていった。しかし、AKB48は劇場を中心として、テレビの露出よりも握手会などファンと触れ合える機会を多くしている。ライブには宇多田ヒカルから瀬戸内寂聴まで来ているらしい。テレビが衰退する今、こういった方が売れるのも当たり前なのかもしれない。舞台でやる即ち生でやることでダンスや歌は一流でなくてはやっていけずそれがスキルの上達にも繋がっているのも事実だ。Youtubeやニコニコ動画など、動画サイトでは激しいダンスを真似したものがアップされるなど、注目度は高い。

秋元康は将来の構想として、パリ48やニューヨーク48など世界各地にフランチャイズで拡大していきたいようだ。まず第一弾として名古屋栄にてSKE48が既にできている。パフィーがアメリカに進出した時に、権利、商標は殆どがアメリカ側に持っていかれたことが頭にあるのかもしれない。さらにこれからはアイドルビジネス業界も中国の台頭を無視できなくなるかもしれない。

2010年は彼女達にとってどんな年になるのか。成長に期待したい。

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