Noriの脱heavyな生活のすすめ-HTV reentry


11月2日に宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機が大気圏に再突入し、燃焼されたため、今回の全行程が終了しました。思い起こせば、9月11日の午前2時1分にH-2Bロケットにより宇宙ステーション(ISS)に向けて発射され、目を擦りながら中継を見ていたのを思い出します。

アメリカ航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルが2010年に引退するため、ISSへの物資輸送はロシア連邦宇宙局(Roscosmos)のプログレス補給船、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の欧州補給機(ATV)、そして日本のHTVのみとなりました。プログレスとATVは自動運転ですが、ISSとのドッキング機構が直径80cmの円となっており、HTVが使用する120cmの正方形よりも小さくなっています。そのため大型の実験装置を運ぶ手段はHTVのみとなっており世界中の関係者から注目が集まっていました。

そもそもこの計画は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の前身である宇宙開発事業団(NASDA)の時代から練られており、自分の家にもNASDA時代のパンフレット等があります。当時はISSの総合管理をするNASAの方からロボットアームを用いた無人輸送船のドッキングには難色を示されていましたが、数えきれない程の会議、研究開発の結果、最終的にNASA側からOKが出たものです。下の動画でもそのことが述べられてます。



HTVは圧力を制御できたり、精密機械が振動でも壊れないように設計されているなど、理論上は人間を乗せても大丈夫なように設計がされています。即ち、2015年まで7機打ち上げられる予定のHTVのデータは今後確実にされるであろう有人飛行へと繋がっていくのです。



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