前回の続きからです。

主権について。政府が樹立した際は権力の分散の観点から,少なくとも行政,立法,司法の三権は分立するでしょう。その一つである行政の長には多くの権限が与えられ,極論を言えば,地球の元首に近い存在になる訳です。権力の集中が危険であることもありますし,地球規模で選出することの難しさもあります。また身近に意見が政府に距離感ゆえに届かないかもしれまい不安も存在します。また,一人に権限を集中することは任期制にするにせよ,現在王立の国々の尊厳を無視することになりますし,合意にいたることは難しいでしょう。

色々とデメリットを列挙しましたが,これらをクリアするには先述した通り,地球規模の危機が訪れて,一つにまとまる必要性がない限り難しいのではという自分の勝手な結論に至りました。

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