地球、特に生物の歴史を振り返ってみると、「海で生物は誕生し‥‥(中略)‥‥海から陸に上がった生物たちが出現し、それらの中から霊長類を始めとする高等生物が発生した。」とある。(ここで言う高等生物とは、生物に優越をつけたものではなく、文明を築いているという意味で用いられているのだと思う)

恐らく生物たちは、長い時間をかけて、次第に陸に上がってきたものと推測されるが、最初に陸に上がったものは何だったのであろうか。そしてきっと勇気のある行動だったのだろう。脳が発達していたのか等、「勇気」とはかけ離れたことが現実であるだろうが、ここではファンタジーも込めてそう表現する。

さらに陸に上がった生物の中で、人類は概念として「海」の外に「陸」があることの他に、「陸」の外に「宇宙」があることを知る事となる。そして20世紀半ば、その宇宙に人類は足を踏み入れた。

自分にはこの出来事が「陸」を知った生物と重なる様な気がしてならない。自分を含め現代に生きる人たちはこれを科学の進歩だとニュース、20世紀の歴史にして終わりであるが、これは未来の人にとっては「陸」を知った生物と同じように扱われるであろう。即ち地球の歴史の大事件として取り扱われるに違いない。また、地球を出た生物として人類の名が歴史に刻まれたと言っても過言ではない。海の中だけの生活が序章、陸の生活が第一章とすれば、宇宙での活動は第二章なのである。そしてそのまさに転換期に現代人は生きているのである。こんな時代に生きれたことを幸せに思う。

ではここから生物はどのように変わっていくのか。まず両生類のように、地球と宇宙の生活の両立をできるものがほ乳類である人類から進化し、そして、完全に宇宙のみで生活する種ができあがるのであろうか。その始めとして、宇宙で出産するニュースもそのうちでてくることが推測される。重力がない状態での出産に関してもデータがないので、世界中の科学者も関心事であろう。そしてそれも最初はもてはやされるが、そのケースが多くなり上記の進化をするのか。誰もわからない進化の道であろう。

「地球から独立して活動するものが出現すると、そこの間で戦争はするのであろうか‥‥。宇宙での勢力争いもおこるのでは‥‥。」など疑問が次々と頭の中を駆け巡るが、現実問題になるのはずっと後。ただそう永遠と考えていくと、もしかして生物にとって宇宙を狭く感じる時代が遠い将来くるかもしれない。