今年も24時間テレビの時期がやってきた。自分個人としてはCX(フジテレビ)の27時間テレビの方が好きであり、面白いなぁと感じる次第である。番組の趣旨が違うので単純に比較はできないのであるが、どうしても笑いを求めてしまう。しかし今年の24時間テレビの深夜部は例年に無く面白いと思う。

そしてこの番組と言ったら、チャリティーマラソンであるが今年はエド•はるみが挑戦ということで、そもそもなぜ彼女がここまで売れたのかは自分でももう少し考えなくてはいけないが、それはまだここでは語らないことにする。

そのマラソンの中継(恐らく画像的にVTR)で沿道の応援でチベット国旗を振っている人が流された。オリンピックで中国寄りの報道(勿論、批判的な内容に仕立てあげているつもりでもほとんどの番組で本質をついていなかった)をしていたマスコミにとって画期的な出来事だなぁと感心してしまった。その映像は恐らく編集で直ぐに作ったものであり、上層部の意図は全く入っていないことが想像されるが、少なくともディレクター陣までの範囲はこのことを知っていたはずである。熱のある真の報道マンがまだマスメディアにいることをなぜかホッとした。

しかし矛盾になってしまうが自分個人の意見として、番組内に政治的意図を持ち出すのはよくないことであると思う。ニュースなどの報道では真実を伝える必要性があるが、全く関係性の無い番組には不要であると思う。これは番組制作側のみだけではなく、なぜマラソンにチベット国旗を振る必要があるのかという疑問がでてくる。やはりどう考えても、カメラを通して訴える政治的意図があるとしか考えられない。そういう人は正々堂々と戦って欲しいものである。

中立で真実を伝えられる番組なり、新聞を含めマスメディアが日本にはまだまだ少ないと感じてしまう。もちろん中国など言論統制されている国に比べたら本当に自由に発言することができるが、日本はもう一つ階段を昇らなくてはならない。今や三権に次ぐ第四の権力と言われるマスメディア。その改革と発展が日本を変える第一歩になるのかもしれない。