【書評】ロングエンゲージメント なぜあの人は同じ会社のものばかり買い続けるのか | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。





こんにちは、こんばんは、おはようございます!


この本は、アイ・エム・プレスさんのブックレビューを拝見して、ちょうどその直前に僕は読んでいたものだから、思わず「これはかなり本質にリーチしてますよ!!」と先週のFB講習会で宣伝したんですよね(^_^)
(アイ・エム・プレス社の社長は、受講者のお一人でした)



ITを専門職とする僕にとって、ソーシャルメディアマーケティングは、勿論普段から注目している分野ですが、この本は久しぶりに「ヒット!!」と太鼓判を押せる内容だと思います。


一般の方から見るとよく分からないかも知れませんが、まだ世間一般の書店に並んでいる本の中で、ソーシャルメディアマーケティングについて、正確に捉えた内容の書籍は結構少ないな、というのが、僕の認識です。


では、どの辺りが「本質にリーチ」しているのか?
早速分析してみたいと思います。






①構成要約

1. 広告のアテンション獲得競争はもはや限界を迎えている
ソーシャルメディア以前の広告業界では、「アテンション」が非常に重視されていました。
アテンション(注目)を集めることが、広告の大原則であり、そこを獲得するためのツールが広告である、という考え方でした。
従って、AIDMA(アイドマ)のモデルから言うと、
「注目されれば興味を持ってもらえる」というのがベース。
でも、もはやこの考え方には限界がある、ということです。
最近のソーシャルメディアマーケティングで注目されている、AISAS(アイサス)とは?


2. ソーシャルメディアは生活者の何を変えるか
多くの日本人は、ソーシャルメディアの有効性に「何となく」気づきつつも、そのインパクトについて、本質を捉えている方は少ない、と僕は見ています。
でも、確実に、ソーシャルメディアの浸透によって、社会における価値観や行動に変化が起きています。
TwitterやFacebookは、世界の何を変えたのでしょうか?


3. 「共感」コミュニケーションの時代へ
今、時代は「共感」へとシフトしています。
共感したものは、多くの方に「シェア」され、「口コミ」として拡散していきます。
一方、従来のマスマーケティングへの信頼性は、凋落しました。
いったい何故でしょうか?
そして、「共感」を生むための、3つの要素とは?


4. ロングエンゲージメント・コミュニケーションが新しい関係を作り出す
アテンションから共感へ。そして、更に「ロングエンゲージメント」という価値観へシフトしているようです。
つまり、「顧客」は「パートナー」へと変化したのです。
顧客は、一方的に情報提供をする相手ではなく、対等で協力関係構築が重要なマーケティングの要素になっているのです。
これを、「囲い込み」と言います。
Appleやザッポスが実践している、ロングエンゲージメント戦略とは?
 

5. 広告はハピネスを与えるもの
広告って、今までは広告会社の専売特許で、一般事業者が参入するメリットも余地もありませんでした。
それは、「マスマーケティング」が重要な世の中では、必然のことでした。
専門性が高く、広告会社のスキームでしか実現出来ないことが多かったからです。
しかし、マーケティングの流れが変わり、マスマーケティングが凋落すると、社会の広告に対する考え方も変わりました。
今は、広告には「社会貢献」が求められています。
そして、「ハピネス」を与える広告が、新時代に最も必要とされるマーケティングなのです!





②所感

普段からFacebookやtwitter、そしてブログを毎日触っている僕にとって、今やソーシャルメディアが無い生活は考えられない状態です。

サラリーマンをやりながら起業している僕にとっては、重要な「営業ツール」という位置づけもあります。

お陰さまで、リアルな営業が、かなり「ショートカット」されていますね。それくらい、使い方によってはインパクトがあるツールなんです。

そして、僕はIT業界の人間として、その効果と使い方を伝えたいんです。だから、Facebook講習会をやってるんですよ(^-^)

別にアナログに強い方が、無理して習得したり時間を掛ける必要はありませんが、使いこなせるのに超した事は無いと思います。

そして、やっぱり時間を割くのが勿体ない、という結論に達したとしても、「マーケティングにおいて、どれほど重要な演出が出来るか」を知る事は、まさに前述の「営業の簡略化」にもつながります。

今や、日本でもネットリテラシーが高まっており、ネットでモノを購入するのも当たり前になりました。

それ以前に、技術革新というものは、「簡略化」する代わりに、「既存技術を陳腐化」させる効果もあります。

様々な業界の方とお話をするのですが、どの業界の方も「付加価値の高い仕事と自動化出来る仕事の差が広がっている」と仰います。

だって、携帯できれいな写真が撮れちゃう時代ですからね。

僕はデジカメを所有していません。
もっとキレイな写真が撮りたければ、一眼レフにしますよ。最近、一眼も安くて手軽ですからね。

要は、「モノの質」よりも、「どうやって所有するか」にフォーカスする時代なんです。

特に、日本の製品は、どんなものもだいたい性能は良いですから。

そうなると、「知っている」ことよりも、「思い入れ」が重要になる。

「売れている商品」よりも、「自分に合った商品」を買い求める顧客が増えているんです。

こういった、顧客の購買行動の変化についていけない企業は、これからどんどん厳しくなるでしょうね。

単純に言って、「大企業から買うメリット」が薄れるということだと思います。

やり方によっては、個人や中小企業にもチャンスがある。

一方で、「大企業に無いメリット」が訴求出来ない会社は、益々必要とされないでしょう。

そんな価値観の変化について、モデリングするには、とても良い分析になると思います。

これを読めば、益々FacebookやTwitterの重要性が分かるはずです^^




③こんな方へオススメ

1. ソーシャルメディアが何を変えたのか知りたい方
2. 今の時代に有効なマーケティングについて知りたい方
3 ソーシャルメディアと広告の相関性について知りたい方











本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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