【書評】他人の10倍仕事をこなす私の習慣―やる気があれば、誰でもできる! | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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さて、今日は久しぶりに時間管理の本です。


著者の和田秀樹さんは、TVなどのマスメディアにも出演されていますのでご存知の方も多いでしょうが、私が和田秀樹さんの本に初めて触れたのは、高校の時に読んだ受験の本でした。


当時は今よりも大学受験の競争が厳しく、「受験戦争」という言葉があった時代です。(それだけで歳がばれますね。。)


所謂「和田式受験勉強」なるものが流行っていて、私も効率良く受験勉強をするために何冊か読んだことがあります。


本書の中でも少し触れられていますが、一言で言うと「出題率の高い過去問を決めうちで詰め込む」やり方です。


要するに、満点を取る事を目指すのではなく(そんなことは困難ですが)、合格ラインに到達するための最短距離を目指した効率の良い勉強法です。

和田式世代の方、宜しければコメント下さいね!



和田さんの本業は、精神科医です。

しかし、学生のころから出版社のアルバイトで週に3本記事を書きながら大学の実習に参加するという「二足のわらじ」を履いていた、生粋のマルチタスク人間です。


今でも本業を行いつつ、執筆や学会、そして教育ビジネスなど、多岐に渡って活躍している非常に生産性の高い仕事をされている方です。


この本の主題は、文字通り一般人の10倍もの仕事をこなすためにはどうしたら良いか?という内容です。



少し話を戻しますが、今和田さんが多数の仕事をこなしていくためのノウハウの基本になったのは、やはり受験勉強時代に培った「量をこなす」ことによる生産性の向上だと説いています。


和田式受験勉強は、「勉強をせず答えを憶えるやり方」という誤解を受けるそうですが、内実はそうではなくて、「出題率の高い問題に3倍時間をかける」というのが本旨らしいです。


経営で言うところの「選択と集中」ですね。


私も当時は似たような誤解をしていた部分もありましたが、今ビジネスパーソンの立場として改めて読んでみると、確かに「量」はかなりこなさなければならない内容だと理解しました。


「量質転化」という言葉がありますが、私の実感としても、やはりあれこれ考えて質に拘る前に、ある程度の量をひたすらこなさないと本質が見えてこない部分があると思います。


和田さんが提唱するノウハウは、殆ど質よりも量を追求するプロセスを推奨しています。


現にものすごいペースで本を出していますが、完成度としては殆ど70%くらいの仕上がりを目標としている、とのことです。


要は、時間を掛けて完璧を追求するのではなく、ある程度のクオリティのものを短い納期でこなした方が生産性が高まり、アウトプットが増えることで質も高まって行くのですね。

彼は本の中でこれを「やる奴が勝つ」と表現しています。


この考え方は、私も同意します。

例えば、色々な本を読んでいてたくさんの知識を持っているけれど、それが実際の仕事に活かされていない人を見た事はありませんか?

これは、全く本末転倒ですよね。


本来は、何かしら自分のアウトプットの向上のために知識をインプットするのが正しいはずですが、こういう人は知識を得ただけで満足している。

やたらと理屈は達者だが、実行段階になるとフットワークが重く、出来ない理由ばかり言い出して進捗を妨げる。

これでは、まさに宝の持ち腐れです。



そうならないための秘訣を、本書よりいくつか抜粋します。



①「締め切り」を設定する

これは会社で上司から良く言われることかも知れません。

しかし、ここで言う「締め切り」とは他の誰かが設定するのではなく、自分で設定する締め切りのことです。

殆どの人は、他人が決めた締め切りのためにあくせく仕事をしているように見受けられます。

でも、本当に仕事が速くなるためには、自分で能動的に締め切りを設定して「追い込む」ことが必要だと述べています。

理由は簡単。

自分で締め切りを決めないと、「言い訳」をしてしまうからです。

手前味噌になりますが、僕も「毎日ブログを更新する」という締め切りを自分に課しています。

もしくは、収入やスキルを身につける時も、ある程度期限を決めてやっています。


要は、やらなければならないと思えば、言い訳する前に実現するための方法を一生懸命考えるわけです。

だから「締め切り」を設定することで、やりたいことが実現出来るのですね。




②やりたいことをやるから生産性が高まる

これも大いに同意です。

和田さん自身がそうですが、何も楽しい事を犠牲にしてやっているのではなく、プライベートで旅行をしたり好きなお酒を楽しんだりと、オンオフの切り替えをうまく行っているそうです。

禁欲的な生活は、逆に生産性を下げてしまうと仰っています。

私も何でもあれこれやりたがる性格ですが、好きな音楽を聴いたり家電量販店でパソコンをしげしげ眺めながら店員と会話を楽しんだり、そこそこプライベートも楽しんでいます。

何よりも、楽しめないことは長続きしませんよね。

無理するくらいなら、やめた方が良いと私は思います。



③偉くなるほど学びやすくなる

これも重要なポイントだと思いますね。

私はまだ一介の無名営業マンですから、なかなか著名人とアポイントを取り付けることは正直難しいです。

でも、知名度が上がると、「あの人と会いたい!」と言えば引き合わせてもらえる確率は格段に高まります。

ところが、偉くなってしまうと、とたんに勉強しなくなってしまう人がいるのは残念だ、と和田さんは仰います。

僕も同じような発想があるのですが、自分をより高めるためには成功者とたくさんお会いする必要があると考えています。

「なりたい自分になるためには、なりたい自分の要素を持つ人に会いに行けば良い」

これはたくさんの成功者が語っていますよね。

僕も幸運なことに、自分よりもレベルの高い方達とお会い出来る機会を何度か得て、この言葉が腹に落ちました。

知名度が上がれば、こういう機会は今以上にもっと簡単に訪れるでしょう。

自分を高めたいからこそ知名度を上げたい。

実はそういう発想も、ブログを書き続けるモチベーションの一つです。

だから、手を抜かずに毎日真剣に書評を書いているつもりです。

まあ、それは飽くまで副産物であって、真剣に書くのは自分の文章力を高めるのが主目的ですけどね^_^



何れにしても、現実にたくさんの仕事をこなして高い生産性を実現している和田さんの本を読むことによって、自分の仕事の生産性向上のヒントはたくさん得られるはずです。

仕事が速くなれば、精神的な余裕と時間が生まれます。

効率的に仕事をすることで出来た時間を使って、プライベートを充実させてみては如何でしょうか?








本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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