【書評】取締役になれる人 部課長で終わる人 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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皆様こんばんは!


さて、今日はサラリーマン最大の関心事?である「出世」について書かれたこの一冊をご紹介します。



サラリーマンの皆様、出世したいですか?


最近は、「上でも部長クラスでいいや」なんて意見も多いと聞きますが。。


僕が常駐している某大手企業も、あまり出世欲剥き出しの人は見ないですね。



仮に出世を望んでいなかったとしても、
「人事」は誰でも関心のあることでしょう。


だいたい、飲み屋でのサラリーマンの話題なんかを聞いていても、人事のことは関心事であるのが分かります。いい意味でも悪い意味でも。



なぜ、偉くなる人とそうではない人に分かれるのでしょうか?


この本は、そんなサラリーマン達の目指すポストの中で、取締役以上と部長以下を比較して、その「差」はどこから生まれるのか、という視点で書かれています。


よく取締役以上、つまり経営に関わる層は「エグゼクティブ」「執行役員」などと呼ばれますよね。



では、取締役以上の経営層の人たちは、部長以下のクラスとは何が違うのでしょうか?


一般的な取締役の定義としては、
「社長と連帯して経営に責任を追う」
というものです。


大きな違いは、責任の重さ権限の大きさです。


経営層は、責任は重いけれども、会社の経営に関して大きな権限を持っています。

逆に、部長以下は、どんなに権限を持っていても、直接の経営責任はありません。

あくまで、中間管理職です。



つまり、どんなに業績が悪化しても、それだけの理由で首を切られることはないのです。


投資対効果だけで言うと、
「部長を目指すのが一番リスクが少なく、リターンが大きい」という言い方も出来るかも知れません。


一方で経営層は、ハイリスクハイリターンの仕事です。

やりがいは満点で高報酬ですが、失敗するとクビになる危険性は極めて高いのです。

少なくとも、リスクを恐れる人だけは決してなることは出来ないでしょう。


こういう言い方をすると、ますます「部長止まりが無難」と考えてしまうかも知れませんので、経営層になるメリットをいくつかピックアップすることにします。



①大きな仕事が出来る

一番のメリットは、やはりこれではないでしょうか。

上に行けば行くほど、権限が大きくなり自分の意思で決定出来る規模や内容は多くなります。

従って、達成した時の喜びも大きくなります。

アサヒビール元社長の樋口廣太郎さん
は、次のように仰っています。

「組織というのは高層ビルと同じ。上に行くほど見える範囲が広がって、最上階では富士山までよく見える。視野が広がれば、その分大きな仕事もしたくなる」



②高報酬

仕事をするからには、たくさん報酬が欲しいと思うのは当たり前のことです。

その点でも、中間管理職とは比べ物にならないほど、高報酬が得られます。

会社の規模報酬体系にもよりますが、

2,000万~1億くらいと、やはり普通のサラリーマンと比較にならない金額になります。



③知名度、名声

メディアへの露出も増えるので、個人としての知名度は高まり、多くの著名人と交流が出来たり、大手出版社やTV局の取材が来たりと、人脈はかなり広がります。

大手企業で経営に関わっていれば、特にブランディングに気を配らなくても、情報も向こうからやって来ます。

自己承認欲求は、多いに満たされることでしょう。



それでは、経営層になるためには、どんなスキルが必要なのでしょうか?


この本では、実際の経営者たちのエピソードを載せているので、とても分かりやすく共感出来ます。

詳細には触れませんが、以下にポイントだけ列挙しますのでご参考まで。


■ 「何をしたか」よりも「どんな人か」が重要
■ 新しい仕事を生み出せるかどうか
■ まずトップが「信頼出来る人間か」を評価する
■ 人望をいかに集められるか
■ 逆境を跳ね返す力
■ 一流経営者ほど勉強熱心である




ひとつでも知りたいことがあれば、読む価値はあると思いますよ(^-^)


それでは、最後に私はどう考えているかについて触れて、終わりにしたいと思います。


今までの記事でもご説明している通り、私は基本的に独立志向が強いので、サラリーマンとして上り詰めるよりも自分で会社を興してしまうタイプでしょう。


報酬や名声よりも、経済的精神的自由を望んでいるからです。


しかし、そんな私が何故この本を手に取ったかと言うと、もっと視野を広げたいという理由からです。


どういう事かと言うと、こんな私でもやはり大企業のトップの仕事は魅力的だと考えます。


「大きな仕事」にはやりがい達成感を感じます。


この本は、大企業の社長になった方たちの生の声がたくさん掲載されていますので、読んでいるだけで大企業の仕事を疑似体験出来るかのようです。


私が平日常駐している会社も知名度の高い大手企業ですが、どうして私がここで働こうと思ったかと言うと、単純に「大きな仕事」が出来るからです。


大きな仕事は、関わる人もたくさんいて、予算規模も大きい。

その分、小さい会社では決して身に付かないスキル仕事観が身につくと考えたのです。


それは、将来自分が独立したとしても、貴重な財産となってくれると思っています。


サラリーマンとしての成功を望むなら勿論、今の仕事のやりがいがよく分からなくなってしまった方などにもオススメ出来ると思います。


とても、良い刺激になることは間違いありません。








本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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