久しぶりに学校に登校した日、久しぶりの雰囲気に僕はかなり縮こまっていた。教室の雰囲気は和気あいあいとしていたけど、自分は身体の事や今までの休みのことをいつ聞かれるかビクビクしながら生活していた。


友達と久しぶりに何気ない会話はしたが、身体のことや休みの事については誰一人触れてこなかった。


あとから知った話だけど担任の先生が、僕の休んでいた事などには触れないようにとみんなに話していたらしい。(病気の詳細は話してない)

僕はこの時気遣いでありがとうございます、と思っていたけど、その気遣いは気遣いのようで後々僕を苦しめていった。


なぜなら、体育の授業などで僕の身体能力の衰えは隠しきれてなかったから。

二学期早々体育で100m走を走る事があった。

全力で走るなんてもちろん出来ず左足を何とか前に持って行ってという感じな変な走り方である。

フォームはぐちゃぐちゃだったものの18秒か19秒くらいだった気がする。

一学期の時の体力テストでは50m走7秒代を出しており、クラスで2番か3番目に早かった僕がだ。


ただ半身麻痺ということは誰も知らなかったから、運動神経そんな悪かったっけ?という感じで違和感はみんなあっただろうけど詳細は知らないし、入院もしてたしで、それ以上探求することでもなかったんだと思う。


この印象は当たり前になっていき、僕は運動がそこまで出来ないと認識される人間になった。

これが学生時代はずっと悔しかった。

本当だったらという気持ちが生まれる度、泣きそうになってし、実際泣いた夜も沢山あった。

それでも学校生活はマイペースで生きることが許されない。周りは何も知らないから。


自分から半身麻痺なんだよねと言って色々出来ないことを告白してしまえばいいと考えた事は何度もあった。でも、


続く


イルミネーション!

自然だったり、綺麗で広いところが好き!