子供たちが生きていくこれからの社会は、現代以上に変化の激しい予測が困難な社会になると言われています。

次代を生きる子供たちが、様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓いていくためには、社会に出た後も学び続け、問題を発見・解決する力を身に付けたり、新たに必要とされる知識や技能を自分から獲得したりしていくことが求められます。

そのため「生涯を通じて自己の向上に努める」基盤を作るためにも、学校教育で「自らの学びをマネジメントする力」を育てる必要があります。

また、それは、学校での学習だけでなく、家庭学習でも培っていかなければならないものだと思います。

私が考える家庭学習は「宿題＋自主学習」です。

宿題は、教師が課題を示します。子供たちにとっては与えられた課題ですが、ドリルや漢字練習を機械的にこなすだけでなく、子供たちが主体的に宿題に取り組めるように工夫していきます。何のためにこの学習をおこなうのか理解できるように、めあてをもって取り組むことを促したり、宿題に選択肢を示し、子供たちが自分で選んで学習できるような取組をしたりしていきます。

自主学習は、勉強の内容や方法も自分で考えて行う、目的意識や学ぶ楽しさを大切にした主体的な学習です。

自主学習は、❶と❷に分けて考えます。

自主学習❶ ･･･授業の復習や予習、授業で学習したことの発展的な課題に取り組む学習

自主学習❷ ･･･自分の興味や関心がある課題を追究する学習（自由研究的な学習）

自主学習に取り組むことで、自分で課題を見つけ、追究する力が身に付きます。じぶん学習は、まさに「自らの学びをマネジメントする力」を育てる学習とも言えます。

家庭学習には「学力向上」という側面もあります。家庭学習を学力向上に効果的に結び付けるには、家庭学習と授業の内容をリンク（連動）させなければ、学力は十分高まりません。

たとえば、授業で学習したことを、その日のうちに家庭で復習したり、間違った問題をもう一度解いてみたり、授業で学習したことをもっと詳しく調べてみたり、実際に使ってみたり等の家庭学習が求められます。

家庭学習のすすめ